五十嵐充脱退について持田香織はのちに、「作詞・作曲が五十嵐さんじゃなくなり、どれほど成立するのか」と不安だった心境を語っています。
伊藤一朗も「車で言うと重要なエンジン部分の人が辞めちゃうわけですよ」と、五十嵐充の存在の大きさを語りました。

そんな不安を抱える中、2001年1月に作詞・持田香織、編曲・伊藤一朗でシングル「fragile」をリリース。
この曲は人気番組「あいのり」の主題歌に起用され、約83万枚を売り上げる大ヒットを記録します。
オリコン年間カラオケチャートで1位を獲得し、リリースから3年連続で年間TOP10入りを果たすなど、「Every Little Thing」を国民的アーティストに押し上げる代表曲となりました。

五十嵐充は脱退後、2002年から2005年までmisonoの音楽グループ「day after tomorrow」のサウンドプロデューサーを務めました。

2009年には脱退から9年ぶりに「Every Little Thing」に楽曲提供を行い、ファンを喜ばせています。
また、2010年3月に「Every Little Thing」が東京国際フォーラムで開催したツアー最終公演のアンコールに、サプライズゲストとして参加してステージに立つなど、脱退後の関係は良好です。

その後、持田香織が出版した書籍に当時の五十嵐充に対する記述がありました。
当時を振り返った持田香織は五十嵐充のことを「おそらく沢山の想いを抱え、おそらく自分と葛藤しながら、絞り出すようにして楽曲たちを作り出した」と表現しています。

脱退した理由についても「ずっと休むことなく制作をし続けてきた五十嵐さんが、作ることを悩んでしまった」と語りました。

音楽好きだった少年が松浦勝人との出会いで音楽プロデューサーの道を歩み始め、持田香織と出会ったことで「Every Little Thing」としてデビュー。
ミリオンセラーを記録したグループの楽曲を作り続けなければならないという重圧は、計り知れないものだと思います。

五十嵐充という大黒柱を失いながらも、2人で力を合わせてヒット曲を次々に生み出し、国民的アーティストとなった「Every Little Thing」。
今の彼らがあるのは、その経験があったからこそなのではないでしょうか。

天才と呼ばれた五十嵐充ですが、ここへきて薬物疑惑が浮上しています。
なぜ五十嵐充に薬物の噂が流れたのか、その理由と薬物疑惑が事実なのかデマなのか調査しました。

アーティストの薬物使用と言えば、2020年6月に「Do As Infinity」の元メンバー・長尾大被告が違法薬物を所持していた疑いで逮捕され、その後「覚醒剤取締法違反（所持、使用）」の罪で起訴されたことが記憶に新しいニュースです。

その他にも、槇原敬之や「CHAGE＆ASKA」のASKAなど、日本を代表するミュージシャンも薬物で逮捕されている事実があります。

五十嵐充の薬物疑惑についてですが、薬物所持や使用で逮捕された事実はありません。
逮捕の噂はデマであるにも関わらず薬物疑惑が囁かれている理由は、五十嵐充が「Every Little Thing」脱退後、しばらく表舞台から姿を消していたことが由来しているのかもしれません。

「Every Little Thing」脱退後はアーティストへの楽曲提供を続けながら、2002年から「day after tomorrow」のプロデュースを手掛けていました。
2005年に彼らが活動を休止した後、五十嵐充はほとんど楽曲を発表せず、メディアにも一切登場しない時期が数年続きました。

2005年から2008年の間にメディアに登場することは一切なく、表舞台に立つことがなかったため、薬物で逮捕されたという噂が浮上したものと思われます。

また、2010年からもメディア登場が減り、再び表舞台で見なくなったことも噂を加速させる理由だったと考えられます。

メディアに登場しなかった時期に関して五十嵐充は、のちに自身のブログや取材で明らかにしています。

当時は「RUSHMORE（ラッシュモア）」という新グループの立ち上げに奔走し、デビューのための準備期間だったと明かしました。

「RUSHMORE」は2005年に結成され、五十嵐充がサウンドプロデューサーを務めるグループです。
2009年には正式デビューを前に五十嵐充自身が作詞・作曲した楽曲「恋情（おもい）」をリリースしました。

新グループの準備時期にメディア露出が減ったことで行方がわからなくなり、訝しんだ一部の人によって薬物疑惑や逮捕疑惑が噂されました。
実際に五十嵐充が逮捕された事実はなく、噂から生まれたデマであると言えるでしょう。

長らく音楽プロデューサーとしての活動に専念している五十嵐充ですが、ファンの間では結婚に関する噂が話題にあがっています。

五十嵐充が結婚しているのか調査したところ、メディアや公式に五十嵐充が結婚したという情報はありませんでした。

2011年には「Every Little Thing」の伊藤一朗が18歳年下の女性と結婚したことが話題になり、2015年には持田香織が9歳年下のスポーツトレーナーと結婚したことが発表されました。

「Every Little Thing」のメンバーが結婚したことで五十嵐充の結婚にも注目が集まりましたが、かつては彼らと共に同じステージに立っていたとはいえ、現在は楽曲制作やプロデュース業など裏方の仕事を行なっています。

もし結婚していたとしても正式発表などはされないでしょうし、情報がないことも頷けます。
五十嵐充が結婚したという公式情報はないものの、どこかで人知れず結婚している可能性はあるかもしれませんね。

「Every Little Thing」を脱退し、作詞・作曲に専念して音楽プロデューサーとなった五十嵐充。
現在はどのような活動をしているのか調査しました。

エイベックス・マネジメントのサイトには現在も五十嵐充のページがあることから、今もエイベックスに所属してクリエイター活動をしている模様です。

2012年にエイベックスの大型新人として大々的にデビューした「girl next door」の楽曲制作に携わっており、シングル「signal」や、アルバム「Life of Sound」の編曲・プロデュースを手掛けました。