特にRADWIMPSの楽曲は、早口で歌う曲が多いのが特徴の一つとなっていますが、音程の高いところや早口になる部分でも、呼気のスピードや量をほとんど変えないんですよね。

これより、フレーズやパートごとにほとんど変化をつけず、安定した歌声で、語りかけるような冷静な歌い方が可能になりますし、早口なフレーズやブレスを入れる隙間のないフレーズも攻略することができます。

RADWIMPSの楽曲の中でも特に早口が際立っているのがこの楽曲。

しかし、これだけ早口で唄っても、発音すべきところはきちんと発音しているので、言葉が潰れているように聞こえません。スゴい！

また、野田洋次郎さんはビブラートを使わないことも特徴の一つだと言われています。ちなみに、ビブラートを使わないアーティストには、「SEKAI NO OWARI」のFukaseさん、Back Numberの清水さん、UAさんなどが挙げられます。

野田洋次郎さんの歌唱力の特徴について考えた時、ブレスの入れ方にポイントがあるとの指摘もあるようです。

例えば、RADWIMPSの大ヒット曲「前前前世」でのブレスの入れ方に注目してみましょう。ブレスを入れる箇所に「●」を挿入してみました。

Aメロでは意識的に細かくブレスを入れ、Bメロの「君の髪や瞳だけで胸が痛いよ」からはブレスなしのフレーズが少しだけ続いたかと思うと、サビ前にまた細かくブレスを入れ…そして、サビに入るや怒濤のブレス無しフレーズで畳みかけるんですよね。

この考え抜かれたブレスの入れ方こそが、大ヒット曲「前前前世」のあの圧倒的な“疾走感”を演出ていると言えるのではないでしょうか。


最後におまけ。妙に耳に残るから困っちゃいます（笑）

いかがでしたでしょうか。

大人気ロックバンド「RADWIMPS」のボーカル・野田洋次郎さんの歌声の特徴と歌唱力に注目してまとめてみました。

野田洋次郎さんの楽曲を歌う時には、是非、呼気のスピードや量を変えないこと、そしてブレスの入れ方にも注意してみてください。