1928年5月4日、カナダ・ケベック州ヴェルダン生まれのランペッターです。卓越したハイノート・ヒッターとして知られる存在で、1949年に渡米し、スタン・ケントン楽団に入団します。同楽団を去ったのちにパラマウント・ピクチャーズに入り、映画音楽に携わるようになりました。1976年にはモントリオールオリンピックの閉会式でトランペットのソリストとして活躍しました。また、1977年にシングル発売された「ロッキーのテーマ」はオリジナル・ヴァージョンを超えるヒットを記録しました。

ピッツバーグ出身のロイ・エルドリッジはトランペット奏者の中ではビッグな存在でした。ソロ演奏の構成はルイ・アームストロングの影響を受けていますが、サウンドとスタイルに関してはロイ・エルドリッジは独自の音を生み出し、複雑なメロディ、調和したリズムのある伝え方を通じて演奏しました。

1929年12月23日、米オクラホマ州エール生まれのジャズ・トランペッターです。スウィートかつクールな音楽性を形成し、50年代の前半、ウエスト・コースト・ジャズの全盛期に米西海岸でスターとなりました。その後は、ドラッグにおぼれながら典型的な破滅型芸術家としての放浪の生涯を送るが、自己の音楽性を頑固一徹に追求したその生き様は、ジャズメンのプライドに満ちたものでした。

1938年7月米国フィラデルフィア生まれのトランペッターで、53年から本格的な活動を開始、ディジー・ガレスピーのビッグバンドやアート・ブレイキー率いるジャズ・メッセンジャーズで活躍し、早熟の天才と呼ばれました。50年代後半からはブルーノートなどに多くの作品を残し、64年にはジャズ・ロックの元祖「ザ・サイドワインダー」の大ヒットを放呼ばれました。

1930年10月30日、米国デラウェア州ウィルミントン生まれのジャズ・トランペッターです。1952年からタッド・ダメロンやライオネル・ハンプトンのバンドで活躍、1954年にアート・ブレイキーのグループを経て、マックス・ローチと双頭コンボを結成、短期間にエマーシー・レーベルに多くの秀作を残しました。あふれる歌心とふくよかな音色が人気です。

1938年4月7日、米国インディアナポリス生まれのトランぺッターです。ジャズ・メッセンジャーズなどのバンドに起用され、リーダー作も残しています。70年代にはフュージョンも手がけヒットを放つ一方、ハービー・ハンコック、ウェイン・ショーターらとV.S.O.P.を結成、ストレートアヘッドな演奏で人気を得ます。その後も抜群のテクニックを誇る名手としてモダン・ジャズ界に君臨しました。

1926年5月米国イリノイ州アルトン生まれのトランぺッターです。モダン・ジャズの歴史を築いた史上最大のイノヴェーター、トランペット奏者で、カリスマ性をもち、“ジャズの帝王”と呼ばれました。チャーリー・パーカーのバンドで活躍後、クール・ジャズ、ハード・バップ、モード・ジャズ、フュージョンなど、モダン・ジャズの大半の音楽スタイルの中心的な創造者となり、自己のバンドから数々の有名ジャズ・ミュージシャンを輩出したことでも有名です。

米国サウスカロライナ州チロー生まれのジャズ・トランペッターです。チャーリー・パーカーとともに、モダン・ジャズ時代を切り開いたビ・バップ・ムーヴメントの立役者で、ジャズは彼らの革新によりダンス音楽から鑑賞音楽へ移行したとされています。また、ガレスピーはエンタテインメント性にも目を向け優れた個性を発揮、キューバ音楽に傾倒し、アフロ・キューバン・ジャズも広めました。45度上向きに曲げたトランペットがトレードマークでした。

米ニューオーリンズ・ジェーンアレイ生まれのアフリカ系アメリカ人ジャズ・ミュージシャンでありトランペッターです。“サッチモ”の名で広く親しまれました。10歳頃よりヴォーカル、14歳からトランペットを始め、23年、師と仰ぐキング・オリバーのバンドで初録音、翌年にニューヨークへ進出します。25年にはシカゴに戻り、初リーダーを含む録音を行い、35年以降はは自己のビッグバンドを率いても活動しました。ジャズ・ヴォーカルの開祖的なシンガーとしても著名で、71年7月6日、ニューヨークで死去しています。