もちろんその当時、リチャード・カーティスはとても残念がったそうです。しかし、そのことがキッカケとなって、その2年後にエド・シーランが本作に出演することになり、彼から書き下ろし作品の提供を受けることが決まったのだとか。

エド・シーランが映画「イエスタデイ」のために書き下ろした作品は、「One Life」と「Penguin」の2曲でした。

しかし、これらの楽曲はいずれも映画の主題歌ではなく、挿入歌として使われたため、映画のサウンドトラックには収録されていないそうです。

そのため、この2曲の名曲は映画の中でしか聴くことができず、ファンの間で大変な話題になりました。

アーティストや有名人が、ただ話題作りのためだけに映画にカメオ出演することは少なくありません。

しかし、大抵の場合はその演技に多くの注文がなされることはなく、まるでそのシーンだけ取って付けたかのような、違和感バリバリのシーンが展開されます。

しかし、映画「イエスタデイ」のダニー・ボイル監督は、エド・シーランにアーティストではなく、役者としての演技を要求し、なんとあのエド・シーランにリハーサルからの参加を求めたそうです。

ダニー・ボイル監督は、エド・シーランの本作への取り組み方や演技力について、後のインタビューの中で次のように語っています。

実際、主人公のジャックをスターダムに引き上げながらも、彼の才能の前に自分は到底敵わないと悟ったエドが、そのことをジャックに告白するシーンは、胸が痛くなるほどの切ないシーンに仕上がっていたと言います。

いかがでしたでしょうか。

数々のギネス記録を更新し、「世界で最も売れ行きの良いアーティスト」の1人と呼ばれているイギリスが誇る“ポップスター”エド・シーラン。

そんなエド・シーランが出演した2019年公開の映画「イエスタデイ」での演技力や、主題歌ではなく挿入歌を書き下ろしたエピソードについてまとめてみました。

今回の映画「イエスタデイ」で、その卓越した演技力を披露したエド・シーラン。今後はアーティストとしてだけでなく、俳優としての活躍も増えてくるかも知れませんね。