1975年に高校時代の不良仲間と一緒に「シャネルズ」を結成した鈴木雅之さんは、1980年2月25日、派手なタキシード姿に白い手袋、顔を靴墨で黒塗りにするという奇抜なスタイルで歌う「ランナウェイ」で鮮烈デビューを飾りました。

デビュー曲「ランナウェイ」は110万枚のミリオンセラーを記録すると、その後も「トゥナイト」、「街角トワイライト」、「ハリケーン」とヒット曲を連発。

グループ名を「シャネルズ」から「ラッツ＆スター」に改めてからも、1983年の「め組のひと」、「Tシャツに口紅」など多くのヒット曲を生み出しました。

そんな弟・鈴木雅之さんについて、鈴木聖美さんは後に自分と比べながら次のように語っています。

実は、そんな鈴木雅之さんが「シャネルズ」としてデビューするずっと前、鈴木聖美さんが20歳の頃には、彼女はバンドのボーカルとして活動していた時期があったようです。

しかも、数々のコンテストにエントリーしては優勝を重ね、プロ歌手への誘いを受けていたのだとか。

しかし、当時の鈴木聖美さんは”女の幸せは結婚” と言い残してバンドを抜けると、あっさりと結婚してしまったと言います。

今回、鈴木聖美さんがプロ歌手の誘いを蹴ってまで結婚した旦那さんについても調べてみたのですが、その辺りの情報は一切見つけることができませんでした。

鈴木聖美さんの結婚はデビュー前のことなので、当然と言えば当然とも言えるのですが、余程、旦那さんのことを愛していたのでしょうね。

ところがです！間もなくその旦那さんとの間に2人の子供が誕生するのですが、その後、鈴木雅之さんの「シャネルズ」がデビューしてしばらくした頃には、離婚してしまうんですよね。

2人の子供と仕事を抱えるシングルマザーとなった鈴木聖美さん。やがて、弟・鈴木雅之さんの勧めもあり、持ち前の歌唱力を買われて「シャネルズ」のステージに飛び入り参加するようになるのですが、それがコアなファンに大ウケ！

いつしか「おねーちゃんコーナー」として、「シャネルズ」のステージの定番コーナーとなっていきました。

この記事の冒頭でも触れましたが、このことがキッカケとなって、あの名曲「TAXI」が生まれたり、「シャネルズ」の楽曲のレコーディングにもアマチュアとして参加するまでになっていったのですが、鈴木聖美さんが実際にデビューするのは、それから随分先の話なんですよね。

鈴木聖美さんのデビューが、ポップス界としては異例の34歳という大変遅咲きになってしまった理由としては、やはり家庭の事情が影響していたようです。

実際、鈴木聖美さんはデビュー前後から家になかなか帰れないほど忙しい状態だったようで、次のようなことがあったそうです。

母親としてはなかなかに辛いエピソードです。こんなこともあり、なかなかデビューには踏み切れなかったのかも知れませんね。

また、鈴木聖美さんがデビュー30周年を迎えた2017年のインタビューの中で、次のようにも語っています。