美空ひばりは亡くなった1989年1月に最後の楽曲となった「川の流れのように」をリリースしました。同楽曲は1988年12月にリリースされた「川の流れのように〜不死鳥パートII」というアルバムの表題曲で、秋元康が作詞していることでも知られています。

また、このアルバムは美空ひばりの「自分の歌から遠い若い世代の人たちにメッセージを残したい」という想いが込められた作品で、現在では彼女の代表曲のひとつとなっています。

美空ひばりは若くして亡くなってしまいましたが、その真相は晩年の病魔との戦いが挙げられています。彼女は1985年4月に極度の体調不良で緊急入院。

その後、「慢性肝炎」と「両側特発性大腿骨頭壊死症」が診断され、公演はすべて中止に。ここから彼女は表舞台から姿を消すことになります。

美空ひばりは病気の治療に専念し、この時も入退院を繰り返していたようです。ただし、彼女の肝機能は本来の6割程度しか回復していなかったようで、さらに大腿骨頭の壊死も回復は難しいと診断されたのだとか。

ですが、そんな状態ではあったものの、彼女は復活を目標に掲げ、その後伝説の不死鳥コンサートを開催することになります。

美空ひばりは1988年4月に「不死鳥コンサート」という復活コンサートを開催していて、体調はいまひとつの状態でありながら見事コンサートをやり遂げました。

このコンサートには彼女の復活を見届けようと多くの芸能人も集まっていたそうです。ですが、彼女の体調はコンサート当日も悪かったようで、会場には救急車が待機した状態だったのだとか。

美空ひばりは不死鳥コンサートにて「完全復活」をアピールし話題になりましたが、じつはこのときの彼女の体はすでに満身創痍で、とてもコンサートができる状態では無かったのだそうです。両脚には激痛が走り、とても歩ける状態ではなかったようですが、100ｍの花道をファンに笑顔で手を振りながら歩き、終わったあとはすぐに救急車で病院まで運ばれたのだそうです。