実は出門英は晩年、自身ががんと診断される前からがんについての研究や啓発活動に尽力していました。

出門英の母親ががんを患い早くに亡くなったことが理由で、基金事業にも取り組んでいたといいます。

がんについての活動と共に芸能活動も順調で、47歳という若さで亡くなるまで常に多忙な毎日を送っていました。

俳優として出演し、亡くなる8日前に公開された映画「東京上空いらっしゃいませ」が彼の遺作です。
最後の勇姿をぜひチェックしてみてください。

出門英が結腸がんであることは、本人には告知されませんでした。
ロザンナが病院で診断結果を聞き、すでに末期であることを宣告されたのです。

緊急入院となった出門英に対しロザンナは笑顔で「早く手術しないとがんになるよ」と告げ、入院や手術を訝しむ夫を説得しました。

一時帰宅が許可された時、出門英は「ほら、俺はがんじゃなかっただろう。もう病院に戻らない」と言い、ロザンナは何と言葉をかければいいのかわからなかったといいます。

出門英は退院中、自身がプロデュースするゴルフショップの新ブランドオープン記者会見に出席しましたが、これが最後の公の場となりました。

妻のロザンナはイタリア出身ということもあり、敬虔なカトリック信者です。

そんなロザンナや子供たちから「生まれ変わっても家族でありたい」と願われ、出門英は洗礼を受けることに。

夫にがんと宣告しなかったロザンナですが、残された日々を神に導かれながら過ごして欲しいという願いもあったようです。

出門英の死後、葬儀は三軒茶屋カトリック教会で執り行われました。

出門英の墓所は、東京都あきる野市にある築地本願寺西多摩霊園です。

ここはあきる野市の高台にある広大な土地で眺望が良く、園内には種類豊富な草花が植えられている自然豊かな場所です。

春には桜、秋には紅葉など色鮮やかな美しい花々の景色が広がり、安らぎの聖地として人気の墓所です。

名優・松田優作もここに眠っています。

がんを患った人は、半分以上が激やせしていきます。

出門英もがんが発覚した時にはすでに末期で、一時退院中に出席したゴルフショップの新ブランド発表記者会見で公の場に立った時も、元気な様子ではあったものの明らかに激やせしていることが目立ちました。

これが最後の公の場になった出門英ですが当時はネットが今ほど普及しておらず、激やせ画像は見つけることができませんでした。

そのため、今もネット上に残る出門英の画像はどれも激やせ前の健康的な出門英ばかりです。

出門英の最後のシングルとなった「BIRDIES NIGHT」のジャケットがこちらです。

最後のシングルのジャケットと「ヒデとロザンナ」のデビュー当時を比較しても、それほど激やせしている様子は見られません。

がんによる激やせで見るからにやつれてしまう人も多い中、出門英は最後まで健康的で快活そうな見た目を見せてくれました。

出門英の死後、妻であるロザンナは現在どうしているのでしょうか。

結論から言うとロザンナは現在も日本で芸能活動を続けています。
夫の死後はイタリアに帰ることも考えたようですが、日本生まれの子供達やイタリアにいる父にも反対され、日本に永住することを決意しました。

その後はソロシンガーとして再デビューした他、現在はイタリア家庭料理研究家としても活躍しています。

しばらくはイタリア国籍のままだったロザンナですが、現在は日本に帰化しました。
「ヒデと同じお墓に入りたいですから」と日本国籍取得を決めたロザンナ。
夫の死後30年以上が経った現在も、深い愛情は変わらないようです。

「ヒデとロザンナ」のヒデこと出門英の死因と晩年〜最後の様子、激やせの事実、墓の場所やロザンナの現在をお届けしました。
早くに亡くなってしまった出門英ですが、今も日本で活躍するロザンナや子供たちのことを見守ってくれているでしょう。