Whiteberryのギターを担当していた稲月彩さんは、身長142 cmと小柄なことから、公式サイトでは“世界一小さいギタリスト”と紹介されていました。

父親の影響で、小学1年生の時からギターを始めたという稲月彩さんは、小学3年生の時にバンドメンバー募集の貼り紙を家の店先に掲示したのが、ガールズバンド「Whiteberry」結成のきっかけとなりました。

Whiteberry解散後は、保育関係の仕事に就くべく、2005年に釧路短期大学幼児教育科へ進学した稲月彩さん。現在は、音楽活動からは完全に引退しており、結婚して両親が経営する子供服店の店長をされているそうです。

Whiteberryのベースを担当していた稲月彩さんですが、前述したように、前田由紀さんが加入する前まで、バンドのボーカルを務めていました。

特技はダジャレという明るい性格の稲月彩さんは、Whiteberryのムードメーカー的存在だったそうです。

Whiteberry解散後の稲月彩さんは、帝京大学に進学し、現在は結婚して音楽活動からは完全に引退されているようです。

Whiteberryのメンバーの中では、これまでご紹介した前田由紀さん、 稲月彩さん、長谷川ゆかりさんの3人より、学年で1つ上の水沢里美さんはトークも上手く、年長としてWhiteberryを引っ張る存在だったようです。

Whiteberry解散後の水沢里美さんは、パソコンが得意だったことから、専修大学のネットワーク情報学部に進学しました。

大学卒業後は、音楽活動からは完全に引退し、Whiteberry時代に契約していたソニー・ミュージックレコーズの宣伝担当の職に就かれているようです。

Whiteberryのメンバーの中では、前述した水沢里美さんと同じ学年で、他の3人より1学年上だった川村恵里加さんは、Whiteberryではドラムを担当し、バンドのリーダーでもありました。

水沢里美さんのようにトークは積極的ではなかったものの、メンバーからの信頼は厚く、多くの作詞を手掛けるなど、音楽的にもWhiteberryの中心メンバーとして活躍しました。

なお、Whiteberry解散後の川村恵里加さんは、音楽活動からは完全に引退し、現在は結婚もされているようです。

Whiteberryのメンバーの中では唯一、音楽活動を継続していたボーカルの前田由紀さん。当初は、ロックバンド「THE HUSKY」のボーカルやソロ活動を展開していたようですが、次第に露出が減っていきました。

そんな中、2015年7月15日放送のバラエティ「しくじり先生 俺みたいになるな!!」の特別編に、“自由という言葉に酔いしれちゃった先生”として登場し、Whiteberry解散後の様子を赤裸々に語り、話題になりました。

どんな内容だったのかを簡単に説明すると…

当時、前田由紀さんは周りの“大人”への反抗心が凄かったそうで、Whiteberry時代はレコード会社の“大人たち”は、自分達を売り出そうとリリースしたシングル全11曲のうち、8曲のタイアップを取り付けてくれたのだとか。

前田由紀さん曰く、今思えばとてもありがたいことだと思えるのですが、当時の彼女は、「はぁ？頼んでねぇし！」なんて思っていたそうです。

と言うのも、そもそもガールズバンド「Whiteberry」は、「本格派ガールズロックバンド」を目指しており、それが“大人たち”の都合により、いつの間にか「アイドルバンド」に仕立て上げられていたのだとか。

「夏祭り」の大ヒットによりブレイクした後も、ことあるごとに「はぁ？うちらアイドルじゃねぇし！」みたいな思いを持ち続けていたという前田由紀さん。バンドの解散が決まった時には、「やっと自由になれる！」と思ったそうです。

Whiteberry解散後も、レコード会社からソロデビューの話があったそうなのですが、それまで“大人たち”から抑圧されていた分、「自由になりたい」一心でキッパリと断り、1人上京して音楽活動を始めた前田由紀さんだったのですが…。

Whiteberry解散後のソロライブの観客数が、たったの“5人”とか、たちまち厳しい現実に直面することになるんですよね。

それでも、“アイドルではなくアーティストになりたい”という気持ちが強かった前田由紀さんは、Whiteberry解散後は、代表曲「夏祭り」を封印して音楽活動を続けていたそうです。

高円寺で家賃5万円のアパートに住み、ガソリンスタンドやスーパーマーケット、水道検針などのアルバイトをしながらの下積み生活を送ることに…。

もちろん肝心の音楽活動も迷走を繰り返し、その挙げ句に辿り着いた曲がこちら。

そしてふと気が付くと、夜中の丑三つ時に自画像を描くようになったり、時には夜中に部屋を飛び出して、自転車を立ち漕ぎしていたそうです。

そんな精神的に追い詰められていた前田由紀さんに、2013年、「地元のイベントで歌って欲しい」とのオファーがあり、それを機に長らく封印していた「夏祭り」を解禁。

すると、2014年には「『夏祭り』を歌って欲しい」というオファーが殺到するようになったのだとか。そこで初めて前田由紀さんは気づいたと言います。「ひとりじゃ何もできない」ということに…。

そして最後に、前田由紀さんが紹介したまとめの一句がこちら。


『七年間　探して見つけた　夏祭り。』

それから約4年半後の2019年12月13日に放送された「爆報! THE フライデー」に出演した前田由紀さんは、2004年のWhiteberry解散後、ソロ活動に失敗し、うつ状態に悩まされた過去や現在の状況を告白しています。