ビブラートとは、簡単に言うと「声を震わせるテクニック」なのですが、前田亘輝さんのビブラートは、音の振れ幅が非常に正確で美しい上に、軽いビブラートと重いビブラートの使い分けが絶妙だと言われています。

さらに、発生直後からビブラートをかけることもあれば、ビブラートをかけずに真っ直ぐに伸ばした最後の方に、少しだけ…ほんの少しだけビブラートを入れて、余韻のように響かせるたりもしています。

よく歌ウマを自称する人にありがちなのが、ビブラートを入れれば上手く聞こえると勘違いしているケースです。どんなに美しいビブラートでも、やり過ぎればとたんにクドくなるのがこのビブラートというテクニックなんですよね。

前田亘輝さんは、これらのビブラートを使い分け、クドくならないギリギリのラインに収める技術が天才的だと言われています。

そんな前田亘輝さんの歌唱力の秘密について押さえたところで、是非、次の動画を見てみてください。

TUBEの名曲「夏を抱きしめて」から、前田亘輝さんの歌声だけを抽出した動画なのですが、前田亘輝さんの歌唱力の高さを支えている、前述した３つの要素がふんだんに使われていることがわかると思います。

いかがでしたでしょうか。

歌唱力の高さでは日本のアーティスト界屈指とも言われるTUBEのボーカル・前田亘輝さんの、歌声や歌い方の特徴、そしてその高い歌唱力を支える3つの要素についてまとめてみました。

ちなみに…前田亘輝さんは、あの松山千春さんが唯一、歌唱力の高さを認めた男だったりするんですよね。その決定的シーンがこちら。

ただ、この動画のオチは…

「あいつ（前田亘輝）が『恋』を歌ったのよりも、俺（松山千春）が『あー夏休み』を歌った方がウマいって！」