ファースト・アルバム『ザ・スパイダース・アルバムNo.1』に収録された川添梶子が英語詞を手がけた作品で、大野克夫の弾くVOXオルガンが印象的で、ブリティッシュ・ビート風サウンドにジャジーな感覚が見事にミックスされているところが、同時代の凡百のバンドとは一線を画すスパイダースのセンスの良さを知らしめています。

ファースト・アルバム『ザ・スパイダース・アルバムNo.1』収録曲で、サーチャーズあたりのマージー・ビート系サウンドに、時おりカントリー＆ウェスタン的風情が顔を出す切ないバラードです。ヨーロッパ映画の配給で知られる東和映画社長・川喜多長政の長女・川喜多和子が英語詞を手がけています。

「いつまでもどこまでも」は、1967年10月25日に発売されたザ・スパイダースの7枚目のシングルで、井上順がソロで歌っている人気ナンバーです。井上がスパイダース解散後、ソロ歌手になってからも度々レコーディングしており、本人のベスト盤にも収録されている名曲です。

スパイダースがその持ち前のお笑いセンスを発揮したオリジナル・ノヴェルティ・ソングで、67年8月25日にリリースされたシングル「あの虹をつかもう」（映画『ザ・スパイダースのゴーゴー向う見ず作戦』主題歌）のカップリングナンバーです。

1966年7月1日にリリースされたスパイダースの6枚目のシングル「サマー・ガール」のカップリングナンバーです。時代を先取りしたサイケデリック・ナンバーで、シュールな歌詞を提供した「オリベゆり」は、68年度ミス・ユニバース日本代表になった飯野矢住代（故人）のペンネームです。

ファースト・アルバム『ザ・スパイダース・アルバムNo.1』収録曲で、大野克夫の弾くVOXオルガンを全面的にフィーチャーしたサウンドは、アニマルズっぽいイントロから始まり、間奏ではゾンビーズを彷彿させるブリティッシュ・ビート風オリジナル楽曲に仕上がっています。

ファースト・アルバム『ザ・スパイダース・アルバムNo.1』からのシングル・カットで、1966年4月15日にアルバムと同時発売されたフィリップス籍第2弾シングル曲です。80年代以降に登場したネオGSたちもこぞってレパートリーに取り上げている人気曲です。

「エレクトリックおばあちゃん」は、1970年9月25日に発売されたザ・スパイダースの名曲で、1970年の12月に解散が決定したザ・スパイダースの、グループとしての最後のシングルとなっています。詞・曲ともアメリカのポップ・デュオ、ジャン＆ディーンJan＆Deanの1964年のヒット曲、「パサディナのおばあちゃん 」を下敷きに作られています。

「ノー・ノー・ボーイ」は、1966年2月1日に発売されたザ・スパイダースの代表曲です。クラウンからフィリップスへ移籍して出した最初のシングルで、ブリティッシュ・ビートの影響を大きく受けたかまやつひろしによってつくられました。当時日本に無かった斬新で洗練されたコード感覚で作曲された洒落た曲として人気を博しました。

「あの時君は若かった」は1968年3月5日に発売されたザ・スパイダースの名曲で、堺正章と井上順がデュエットで歌い、オリコンチャート6位のヒットとなりました。1968年5月18日公開の主演映画『ザ・スパイダースの大騒動』の主題歌にも使用されています。