「パーティーを抜け出そう」は、忌野清志郎 ＆ 篠原涼子のデュエット曲で、当時は大きな反響をよびました。女性歌手とのデュエットは他には記憶にありません。

「サラリーマン」は、TBS系列で1994年4月10日～6月26日に東芝日曜劇場枠で放送されたテレビドラマ「ボクの就職」の主題歌に起用され、さらに忌野清志郎自身が俳優として出演しています。ちょうど放送が就職氷河期にあたり、淡々と歌われるサラリーマンの日々と、最後のファルセットが胸に突き刺さります。

井上陽水の氷の世界というアルバムに入っている若い頃の清志郎と陽水の合作です。清志郎ファンにはもちろん、井上陽水ファンからも多くの支持を集めている名曲です。

「マジカデミルスターツアー」は、ビートルズのマジカルミステリーツアーの替え歌で、全国の小さなライブハウスを周るツアーのオープニングで歌われ、オープニングから大盛り上がりの人気の楽曲です。

タイトルの由来は、テレビ放送されたアコースティックライブで、角川文庫がスポンサーについたことで、有名な宮沢賢治の作品の中の言葉を引用し、忌野清志郎らしさをプラスしたユニークな曲です。

「イヤシノウタ」は、アルバム「JUMP」に収録されている楽曲で、ダイドードリンコ「デミタスコーヒー」CMソングに起用されています。癒し系という言葉が頻繫に使われだした時期で、タイムリーな曲として注目を集めました。

「強烈ロマンス」は、忌野清志郎と及川光博による「ミツキヨ」コンビによるロックチューンです。バリバリのロックンローラーの清志郎と、王子様キャラの及川光博の異色コラボによる名曲です。

「い・け・な・いルージュマジック」は、忌野清志郎と坂本龍一とのコラボレーションシングルです。資生堂1982年春のキャンペーンテーマ曲に使用され、景気の良さが80年代の夏を思い出させます。

「スローバラード」は、1976年にリリースしたRCサクセションのアルバム「シングル・マン」に収録されている楽曲です。歌詞の世界観とゆったりとしたバラードが心にしみる曲で、生きていくことの辛さを歌った名曲として知られています。

「人間のクズ」は、清志郎の当時のレコード会社の都合で発売禁止にされ、インディーズから発売したアルバムの中に入っているレアな名曲です。清志郎の実体験であろう重たい内容の歌詞ですが、明るい曲調と独特なユーモラスに包まれた人気の楽曲です。