2008年に、プッチーニ作曲のオペラ『蝶々夫人』のピンカートン役でプロデビューすると、 2011年に、イタリアジェノヴァのカルロ・フェリーチェ劇場に、モーツァルト作曲『魔笛』の僧侶役および武士役で国際デビューします。その後、カルロ・フェリーチェ劇場にはほぼ毎シーズン登場し、ジョルダーノ作曲『フェドーラ』のローリス・イパノフ役で、公開リハーサルの際に代役を務め注目され、ヴェルディ作曲『シモン・ボッカネグラ』のガブリエーレ・アドルノ役、『ドン・カルロ』のタイトルロールを演じました。

ドイツ音楽を最も得意としていますが、イタリア音楽やフランス音楽もそのレパートリーに含まれています。 さまざまな曲を歌いこなす歌唱力を持っており、特に宗教曲では多くの著名な指揮者や専門家から高い評価を得ています。 近年では歌曲にも力を入れており、精力的にリサイタル活動を行っています。

三林輝夫は、日本におけるフランス歌曲の第一人者として十数回にわたるリサイタルで高い評価を得ています。日本歌曲の演奏でも、その明瞭なディクションと深い表現には定評があり「ビロードのような」と定評のある美しい声を披露してきました。

2002年に東京で開催された第1回ベルカントコンコルソのテノール第2位、卒業後はイタリアのナポリに留学、2004年、国立サレルノG.マルトゥッチ音楽院に入学し、オペラ歌手エンニョ・カペーチェの指導を受けます。ナポリ在留中にカンピ・フレグレイ国際声楽コンクールで1位となるなど実力派テノール歌手として有名です。

佐藤直幸は、2016年、サラ・ブライトマンの来日ツアー「Sara Brightman gala concert 2016」バックコーラスを務めて知名度を高めました。コーラスグループ「アンサンブルコノハ」のメンバーで、TV東京、THEカラオケバトルに出演して話題になりました。

LE VELVETSのメンバーである佐藤隆紀は、声の素直さ、柔らかさ、安定感に於いては特に評価が高く彼の持つ特徴的なロングトーンはいつも多くの観客を魅了しています。発声に対する熱い思いを持ち、更なる美声に向けて日々進化を遂げています。2015年『タイタニック』でミュージカル初出演。その後、数々のミュージカルに出演し舞台経験を重ね、2019年『レ・ミゼラブル』でジャンバルジャン役を演じました。

倉石真は、藝大定期オペラ『コシ･ファン･トゥッテ』のフェランド役でデビュー、東京交響楽団、仙台フィルハーモニー管弦楽団の定期演奏会、東京フィルハーモニー交響楽団のオペラコンチェルタンテ･シリーズなどに出演して有名テノール歌手の仲間入りを果たしました。

1974年　ミラノのピッコラ・スカラ座にてオペラデビュー、同年レッジオ・エミーリア国際声楽コンクールで特別賞を受賞、1975年より西ドイツのオルデンブルク国立劇場と専属契約します。1977年　帰国後、二期会「蝶々夫人」にて日本デビューを飾り華々しい活躍を始めます。1989年　オーチャードホール・オープニングオペラ「魔笛」、1991年日生劇場「モーツァルト没後200年6大オペラ公演」、1993年三枝成彰「千の記憶の物語り」、1994年團伊玖磨「素戔鳴（すさのお）」（初演）等と意欲的な活動が続き、1996年にはＮＨＫ交響楽団より「有馬賞」を授与されました。

井原義則は、愛知県立芸術大学音楽学部声楽専攻を卒業し、同大学院を修了。ウィーン・ゲーテアニッシェスコンセルヴァトリウム卒業、ドヴォルザーク「レクイエム」でデビュー後、同「スタバート・マーテル」、ベートーヴェン「第九」、「荘厳ミサ曲」、ヘンデル「メサイヤ」、モーツァルト「レクイエム」、シューベルトの6つのミサ曲などのミサ曲や合唱のソロを数多く務めています。

1981年第16回民音コンクール第2位入賞。 77年二期会研究生時代『魔笛』の武士でオペラデビューを飾り、 81年『カーチャ・カバノヴァ』ボリス、83年には、日本初演『ジークフリート』タイトルロールで大成功をおさめた有名なテノール歌手です。

モーツァルトの「魔笛」でオペラ・デビューを果たすと、1968年、ミラノに留学、ヴェルディ音楽院でカンポガッリアーニに師事、1969年イタリア・エンナ市国際音楽コンクール声楽部門第3位、メラーノ市国際オペラ・コンクール第2位などを受賞。ミラノやジェノヴァでオペラに出演し、好評を博します。1971年の帰国後、二期会の多くのオペラに出演し、わが国を代表するテノール歌手の一人として活躍しています。

春日了は、東京都葛飾区立石にある真宗大谷派の寺院、證願寺（しょうがんじ）の住職で、テノール歌手、アマチュア天文家、奇術師としても知られるほか、一時期、テレビ朝日CNNデイウォッチで「宇宙時代のお坊さん」をキャッチフレーズにキャスターを務めたり、その他各局の番組でコメンテーターとして1988年から1995年までマスコミ活動をしたことで知られています。

1973年にバッハ「クリスマス・オラトリオ」の福音史家で楽壇デビューして以来、バッハをはじめとする宗教音楽のスペシャリストとして揺るぎない地位を得ている有名なテノール歌手です。1980年ウィーン楽友協会ホールでのマタイ受難曲では『若き日のＰ・シュライヤー』と新聞各紙で絶賛されます。世界的バッハ指揮者Ｈ・ヴィンシャーマン率いるドイツ・バッハゾリステンの演奏会には、ソリストとしてだけでなく自身が育てた合唱団も度々共演し、その歌唱力、合唱指導力によって絶大な信頼を勝ち得ています。

東京芸大在学中に藤原歌劇団の合唱部に入り、テノールパートのパートリーダーやインスペクターを兼任ながら、数多くのオペラ作品に出演。同時期よりスタジオ録音も手がけるようになり、歌謡曲・カラオケ・アニメ主題歌などのコーラスも担当しました。その後、1987年から1990年までイタリアに留学し、オズィモ市立声楽アカデミーを修了。1990年に帰国し、1991年から母校の都立芸術高校音楽科に教員として8年勤務。この頃よりテレビやラジオのCM、ウォルト・ディズニー・カンパニーのビデオのコーラスやソロなども歌うようになります。1997年、第8回奏楽堂日本歌曲コンクールにおいて第1位（テノール初）を受賞、同時に木下保賞も受賞しています。

ウィーン国立音楽大学を邦人初、全員一致の首席で卒業のため、オーストリア文部大臣賞受賞した逸材で、1988年ミラノ国際コンクール第1位、ホセ・カレ一ラス賞、マリオ・デル・モナコ賞を受賞、ほか多数のコンクールに入賞を果たしたテノール歌手です。欧州各地の歌劇場や音楽祭において、世界でも貴重なテノール・リリコ・スピントとして絶賛されました。

頃安利秀は、日本のテノール歌手としてはもちろん、声楽家、鳴門教育大学学校教育学部教授、エリザベト音楽大学講師をつとめています。関西学院大学文学部美学科、東京芸術大学音楽学部声楽科卒業するとデトモルト音楽大学マスターコース修了、鳴門第九を歌う会合唱指導委員長をつとめました。1996年に第27回徳島県芸術祭最優秀賞を受賞しています。

関西日伊コンコルソ第１位・ミラノ大賞受賞をはじめ、プラシド・ドミンゴ国際声楽コンクール、ルチアーノ・パヴァロッティ国際声楽コンクール等、欧米各国の国際コンクールにて上位入賞を果たす有名テノール歌手です。。“光り輝く声”をもつテノールとして、国内外から常に注目を集めています。

86年オペラ研修所修了後『メリー・ウィドー』のカミーユ役でデビュー。ミラノに留学して89年第17回ジロー・オペラ賞の新人賞など、90年にかけて各新人賞を受賞、91年今度はウィーンに留学して、94年に第6回モービル音楽賞を受賞します。その間、多くの舞台に出演、人気を高め、『ミサ・ソレムニス』や『メサイア』など宗教曲でも高い評価を得ます。ポップスなどジャンルを超えた広いレパートリーを持ち、TV、ラジオ、エッセイにと活躍しています。

市原多朗は、1979年第8回毎日音楽コンクール（現日本音楽コンクール）第1位、第15回日伊声楽コンコルソ第1位の経歴をもつ有名テノール歌手です。1987 年芸術選奨文部大臣賞新人賞、ジロー・オペラ大賞、1990年酒田市 特別功労表彰。ショルティ、シャイー、メータ、マゼールなどの著名指揮者とも共演し、正統派ベル・カントの圧倒的な美声と表現力で、まさに世界を舞台に活躍しています。