2度のがん公表により、現在坂本龍一に死去説が浮上しています。

しかし前述した通り、直腸がん公表の時点ですでに手術を終えて治療を行っているため、死去説はデマです。

坂本龍一のデマといえば、過去に自身のツイッターで「被ばくした小学生が病院で死亡した」というデマをリツイートして問題になっていました。

坂本龍一は東日本大震災後から反原発の立場を明確にしており、原発に関するツイートを頻繁に投稿していました。

坂本龍一のツイッターアカウントは2021年現在約17万人にフォローされており、多くの人に向けて「福島から避難した小学5年生が亡くなりました」と発信しました。

ただこの情報はデマだったとして、無責任だと非難する声が多数あがることに。
中には真に受けてしまうフォロワーも多く、著名人の情報発信の重大さを感じさせる出来事となりました。

過去には自身がデマ拡散に加担してしまった坂本龍一が、現在は自分の死去のデマを拡散される立場に。
誰もが発信できるこの時代、デマか真実かを判断する情報リテラシーの大切さを考えさせられる一件となりました。

2021年に直腸がんであることを公表した坂本龍一。

現在の病状やがんのステージについて気になっている方も多いと思います。
公式サイトではすでに手術が成功し、現在は入院治療中であることが発表されましたが、病状やステージについての言及はありませんでした。

しかし坂本龍一のコメントには「これからは『がんと生きる』ことになります。もう少しだけ音楽を作りたいと思っています」と記載があり、今後はがんと付き合って生きていくことを示唆しています。

「がんと生きる」と言っていることからも、坂本龍一の直腸がんは早期ではなく進行がんであるという医師の見解が出ています。

胃や大腸のがんは粘膜などの表面にあるものを早期がん、筋層まで到達してしまったものを進行がんと定義されていますが、坂本龍一のステージはすでに進行がんのステージにあるものと考えられます。

がんのステージはステージ0〜ステージⅣまでの5段階に分類され、数字が上がるほどがんの進行度が高く深刻なものとなっていきます。

ステージ0の場合はがんがリンパに転移しておらず手術で腫瘍を取り除ける早期段階ですが、坂本龍一の「がんと生きる」発言を鑑みるに、ステージⅠ以上の深刻な状態であることが窺えます。

坂本龍一の病状や詳細なステージは明かされていませんが、「がんと生きていく」の言葉通りであれば、寛解が望めない病状である可能性は高いのかもしれません。

直腸がんを公表した坂本龍一は、今後の活動について「長距離の移動がともなう仕事は困難になりますが、治療を受けながら出来る範囲で仕事を続けていくつもりです」とコメントしています。

しかし病状によっては仕事をこなすことが難しくなる可能性もあり、現在受けている仕事をキャンセルする可能性もあると伝えました。

また、「現在抱えている仕事、ブロジェクトに関わるみなさまには多大なご迷惑をお掛けすることを深謝いたします」と謝罪の言葉を述べています。

2014年に罹患した中咽頭がんが寛解し胸を撫で下ろしていた直後に新たに直腸がんが見つかり、精神的にも追い詰められたことは想像に難くありません。

それでも治療を受けながら音楽活動を続けていく意欲を見せている坂本龍一。
これからも世界的アーティストとして、我々に素晴らしい音楽を届け続けてくれるようです。

現在活動再開に向け治療に専念している坂本龍一ですが、今後病状の悪化などなく少しでも健やかに過ごせるよう祈りたいですね。

中咽頭がん・直腸がんを患った坂本龍一の病気、病状とがんのステージ、現在と今後についてお届けしました。
今後発表される予定の坂本龍一の新しい仕事を楽しみに待っていましょう！