「ヤング・ヴィルトゥオーゾ」をリリース後も、ピアニストとしての存在感を全世界に放地続けている藤田真央さん。2016年に開催された世界的なコンクール、ジーナ・バッカウアー国際ピアノコンクールに参加し、世界中のクラシック音楽ファンたちからの注目を集めました。

ジーナ・バッカウアー国際ピアノコンクールは、アメリカで開催しているピアノコンクール。ジーナ・バッカウアー国際ピアノ財団が開催しており、ショパン国際ピアノコンクール、チャイコフスキー国際コンクールなどでの活躍も有名なピアニストのルーカス・ゲニューシャスさんが、2005年に第2位、2010年に第1位を獲得していることでも有名なコンクールです。

藤田真央さんは、ジーナ・バッカウアー国際ピアノコンクールのジュニア部門に参加し第3位を獲得。同年に開催された浜松国際ピアノアカデミーコンクールにも参加し、このコンクールでは1位を獲得。そして2017年に行われた第27回クララ・ハスキル国際ピアノコンクールでも第1位を獲得し、さらに3つの特別賞も受賞しました。

東京音楽大学付属高等学校を卒業し、その後、東京音楽大学に入学した藤田真央さん。東京音楽大学はクラシック音楽を学んでいる人なら誰もが知っている超名門であり、付属高校と大学ともに、多くの学生たちが入学試験の合格を目指しています。

藤田真央さんは、東京音楽大学の特別特待奨学生としてピアノ演奏家コース･エクセレンスへと進学。東京音楽大学では鷲見加寿子さん、野島稔さんに師事し、音楽の基礎訓練であるソルフェージュを西尾洋さんに師事しました。

ちなみに、東京音楽大学には、日本を代表する超大物演奏家たちも卒業しています。

藤田真央さんと同じピアニストの卒業生は、入江麻衣子さん、太田糸音さんなど。ヴァイオリニストの宮本笑里さんと小泉悠さん、チェリストの大藤桂子さんも、東京音楽大学を卒業しています。

また、多くの作曲家たちも卒業しており、美空ひばりさんの人気曲「りんご追分」「車屋さん」や、水前寺清子さんの名曲「三百六十五歩のマーチ」などの楽曲の作曲者である米山正夫さんも、東京音楽大学を卒業。映画「ALWAYS 三丁目の夕日」などの音楽を手掛けたことでも有名な作曲家、佐藤直紀さんも、東京音楽大学の卒業生です。

2018年は、サードアルバム「passage ショパン：ピアノ・ソナタ第3番」をリリースした藤田真央さん。2019年に行われた第16回チャイコフスキー国際コンクールのピアノ部門では2位を獲得し、さらに、2019年は映画「蜜蜂と遠雷」のピアノ演奏も務めたことも話題になりました。

「蜜蜂と遠雷」は、2019年10月4日に公開された大ヒット映画。人気女優の松岡茉優さんの主演映画であり、松坂桃李さん、鈴鹿央士さん、片桐はいりさんなどの超大物たちが出演していることも注目を集めた名作映画です。

藤田真央さんは、鈴鹿央士さん演じる風間塵のピアノ演奏を担当。映画の公開前である2019年9月4日には、アルバム「映画 蜜蜂と遠雷 ～藤田真央 plays 風間塵」が発売されました。

現在、ハンス・アイスラー音楽大学ベルリンに通っている藤田真央さん。全世界の天才音楽家たちが通う超名門大学であり、ヨーロッパを代表する音楽大学とも言われています。

指揮者のセバスティアン・ヴァイグレさんと、ウラディーミル・ユロフスキさん、そして日本人の指揮者である沖澤のどかさんとチェリストの石坂団十郎さんも、ハンス・アイスラー音楽大学ベルリンの卒業生。藤田真央さんは、ハンス・アイスラー音楽大学ベルリンではロシア出身のピアニスト、キリル・ゲルシュタインさんに師事しています。