美空ひばりさんは、小林旭さんとの結婚後、一時は仕事のペースを減らし活動を行っていました。小林旭さんは美空ひばりさんに家庭を優先してほしかったそうですが、美空ひばりさんは徐々に仕事を再開していきました。

また、2人の間に美空ひばりさんの実母や関係者たちが入り込み、落ち着いた結婚生活を送ることができなかった模様。そして、後に2人は別居することとなり、1964年に離婚してしまいました。

離婚することになり、小林旭さんと美空ひばりさんはそれぞれ別の時間に記者会見を行いました。その際、小林旭さんは離婚原因を語り、美空ひばりさんが自身との結婚を送ることよりも、芸術と結婚した方が幸せになれるのでは、と思ったと回答。理解離婚に踏み切ったとも答え、この時の「理解離婚」との言葉は、当時の流行語となりました。

また、2人の離婚について、本人同士が話し合うことはなかったとのこと。結婚の話も勧めた美空ひばりさんの父親代わりであった男性から離婚を勧められたことで離婚以外の選択肢がなくなり、離婚は小林旭さんの望んだことではなかったそうです。

美空ひばりさんが行った記者会見の際は、父親代わりの男性も同席。離婚理由について具体的に原因を語ることはなかったものの、自分自身が幸せに生きる道を選んだ、などと離婚を迎えた理由について回答。その後、美空ひばりさんは「柔」をリリースし、180万枚以上のヒットを記録しました。

小林旭さんと離婚後、再婚することはなかった美空ひばりさん。小林旭さんとも入籍していなかったため、美空ひばりさんは生涯独身であったことも明らかになっています。

小林旭さんは、1967年に青山京子さんと再婚。青山京子さんは1935年11月23日に生まれた大女優であり、「潮騒」「生きものの記録」などの映画で活躍。テレビドラマにも多数出演し、小林旭さんとの結婚後、芸能界を引退しました。

美空ひばりさんと小林旭さんの間に子供は誕生しておらず、2人はおよそ2年間で離婚を迎えることとなってしまいました。小林旭さんは、再婚相手である青山京子さんとの間に2人の子供が誕生しています。

長女の小林真実さんは、小林旭さんの事務所の社長を務め、さらにカレー店の経営や腸心セラピスト、そしてミュージシャンなど多岐に渡り活躍してきたとのこと。長男の小林一路さんは、小林旭さんのマネージャーとプロデューサーを務めていたそうです。

名前：加藤和也（かとうかずや）
生年月日：1971年8月10日
出身地：東京都
職業：実業家、音楽プロデューサー

著書
みんな笑って死んでいった（2007年文藝春秋）
美空家の歳時記（2012年廣済堂出版 ）

美空ひばりさんの息子である加藤和也さんは、現在、実業家、音楽プロデューサーとして活躍。「みんな笑って死んでいった」「美空家の歳時記」などの書籍も出版しており、「踊る！さんま御殿！！」などテレビ番組に出演することもある超大物です。

加藤和也さんは、テレビ番組「マネーの虎」に出演していたことでも有名です。

「マネーの虎」とは、日本テレビ系列で放送されていた伝説の番組。志願者たちが新たな事業のプレゼンテーションを実業家たちに行い出資を求め、その模様を放送するリアリティ番組として絶大な人気を獲得しました。


「マネーの虎」では、事業に成功した「虎」である実業家たちが志願者たちの合否を決定し、志願者の希望額に達した場合は「マネー成立」、達しなかった場合は「マネー不成立」とのルールがありました。そのリアルな模様に放送当時多くの人が夢中になり、司会者であった吉田栄作さん、虎たち、そして志願者たちにも注目が集まりました。

加藤和也さんは、虎として「マネーの虎」に出演。番組を通じて、加藤和也さんを知った人も多いのではないでしょうか。

加藤和也さんは美空ひばりさんの実子ではなく、実の父親は美空ひばりさんのかとう哲也さん。本名は加藤益夫さんといい、俳優、歌手として活動を行っていました。

加藤和也さんが7歳の頃、美空ひばりさんと養子縁組をしたとのこと。16歳の若さでひばりプロダクションの副社長となり、その翌年に社長に就任。現在も加藤和也さんはひばりプロダクションの社長を務めており、同時に、藤和エンタープライズの社長としても活躍しています。