そんな中、音楽的方向性の違いを理由に、木暮武彦さんとドラムスの小沼達也さんがレベッカを脱退したのは、1985年1月のことでした。

バンドの発起人であり、リーダーでもあった木暮武彦さんの事実上の追放により、レベッカの存続自体が危ぶまれましたが、ギターとドラムスに新メンバーを迎え、キーボードの土橋安騎夫さんを新リーダーとして再出発。

その後は、バンドのサウンドプロデュースを担当した土橋安騎夫さんにより、レベッカは次のような大胆な路線変更を図るんですよね。

その後のレベッカは、1985年4月にリリースしたシングル「Love is Cash」が初めてのチャートインを果たすと、3枚目のアルバム「WILD ＆ HONEY」はオリコン6位を記録しています。

さらに、同年10月放送のドラマ「ハーフポテトな俺たち」の、OPに「ガールズ ブラボー!」、EDに「フレンズ」と、ともにレベッカの楽曲が採用されたことで、両楽曲を収録した「フレンズ/ガールズ ブラボー!」がオリコン3位を獲得し、30万枚の大ヒットを記録。

そして、同年11月リリースされた4枚目のアルバム「REBECCA IV 〜Maybe Tomorrow〜」が遂にオリコン1位を獲得し、当時の国内ロックアルバムとしては異例のミリオンセラーを達成しています。

その後もレベッカは、「RASPBERRY DREAM」や「MONOTONE BOY」、「MOON」などのヒット曲を連発していくことに…。

一方の木暮武彦さんは、ともにレベッカを脱退したドラムスの小沼達也さん、田所豊（DIAMOND☆YUKAI）さんらとともに、1986年に新バンドを結成しています。

ただ、自身が名付けた「レベッカ」というバンド名に思い入れが強かった木暮武彦さんは、当初、「レベッカ」の名前を使い続けようとしたため、結果として2組の「レベッカ」が存在した時期があったようです。

その後、「レベッカ♂」を経て、木暮武彦さんが次のような理由から、「どうしても“R”から始まるバンド名にしたい」との希望を実現する形で、「RED WARRIORS」に改名しています。

そんな結成当初からバンド名で“すったもんだ”があったRED WARRIORSですが、1986年にアルバム「LESSON 1」でデビューを果たすと、1988年には日本武道館でライブを行うなど、当時のロックシーンを席巻する活躍を魅せました。

しかし、その後は解散と再結成を繰り返したRED WARRIORSでしたが、2007年に「今後は活動期間などにはこだわらない」ことを宣言。それ以降は、断続的にライブ活動を継続しているようです。

RED WARRIORSが最初に解散した1989年、単身アメリカに渡った木暮武彦さんは、翌1990年にソロアルバム「EARLY L.A.WORKS」をリリース。