ただ、これらはあくまで矢沢永吉さんに近しい関係者からの証言であって、こればっかりは両者の声を聞き比べてみないとわかりません。

ちなみに、ジョニー大倉さんは1985年、ある雑誌のインタビューの中で、矢沢永吉さんについて次のように語っています。

また、ジョニー大倉さんと矢沢永吉さんとの間の確執を決定付けたとも言われる、前述したジョニー大倉さんの2003年5月の発言…

この発言には、実は続きがあって、その後日、ジョニー大倉さんは次のようなコメントをしていることが関係者により明らかになっています。

ジョニー大倉さんに近しい関係者の話では、「実はジョニーは矢沢さんのことが大好きなんです」なんて話も…。

また、1987年10月、富山市のホテル7階から転落し、全治6ヶ月の重傷を負うも、九死に一生を得たジョニー大倉さんに対して、誰よりも早くお見舞いの電話をくれたは、他ならぬ矢沢永吉さんだったそうです。

そして、矢沢永吉さんの電話を受けたジョニー大倉さんは一言。


「『バカヤロウ』って言われちゃった。うれしかった」


そんなお茶目なジョニー大倉さんも、2014年11月19日、肺がんのために療養中だった東京・広尾の日本赤十字病院で、62歳の若さで死去しています。

いかがでしたでしょうか。

ジョニー大倉さんと矢沢永吉さんが、伝説的ロックバンド「キャロル」を結成した経緯と、人気絶頂期に解散した原因、さらに長年に渡って2人の間に囁かれ続けた不仲説についてまとめてみました。

最後に、音楽評論家の富澤一誠さんが、ジョニー大倉さんと矢沢永吉さんが日本のロックシーンに残した功績について語った言葉がとても印象的だったので、引用しておきたいと思います。