グレゴリー・ポーターはアメリカの歌手で、ナット・キング・コール、ダニー・ハサウェイ、マーヴィン・ゲイ他、数々のシンガーから影響を受けて個性を確立しました。名門ブルーノート・レコード移籍第1弾『リキッド・スピリット』が第56回グラミー賞の最優秀ジャズ・ヴォーカル・アルバム賞を受賞。現代男性ジャズ・ヴォーカル界をホセ・ジェイムズと共に牽引してきました。

ジョーウィリアムズはアメリカのジャズ歌手で、カウントベイシーオーケストラやライオネルハンプトンオーケストラなどのビッグバンドとコラボして話題になりました。男性黒人ヴォーカリストとしてトップ・クラスの一人で、雄々しく野太く、伸びのある声質が魅力です。

マーク・マーフィーはアメリカ合衆国・ニューヨーク州出身のジャズボーカリストで、卓越した技巧と天才的なひらめきを持つシンガーで、非常に広い音域と器楽的な歌唱が特徴的で、革新的なヴォーカルの即興演奏で知られています。近年はクラブDJや、ティル・ブレナーなどのスムース系ジャズのミュージシャンらからの評価も高く、また、グラミー賞を受賞したジャズヴォーカリストのカート・エリングにも強い影響を与えたとされています。

シャーリーホーンは、アメリカのジャズシンガー、ピアニストで、彼女は、マイルスデイビス、ディジーガレスピー、トゥーツティーレマンス、ロンカーター、カルメンマクレー、ウィントンマルサリスなど、多くのジャズ界の大物とコラボレーションしています。

ディー・ディー・ブリッジウォーターは、アメリカ・テネシー州メンフィス出身のジャズ歌手・俳優で、74年の初リーダ作『アフロ・ブルー』で一躍話題を呼ぶと、以後、ミュージカルへの出演やブラック・コンテンポラリーのアルバムの吹き込みで活躍します。86年にパリへ転居後は再びジャズに取り組み、97年にはグラミー賞の最優秀ヴォーカル部門を受賞、パワフルな歌唱が持ち味の人気ジャズシンガーです。

アルバートジョージヒブラーはアメリカのバリトンボーカリストであり、デュークエリントンのオーケストラで歌い、その後ソロアーティストとしていくつかのポップヒットを獲得しました。

テキサス州ヒューストン生まれのジャズ・シンガーで、ジョニー・オティス、ライオネル・ハンプトン楽団の専属シンガーを経て、55年ジジ・グライスの『ニカス・テンポ』でデビュー。代表作はスウェーデンで録音された『ホット・カー』があり、65年からは英国で活躍し、73年に米国のジャズ界に復帰しています。

ジョージ・ベンソンは、アメリカ合衆国ペンシルベニア州ピッツバーグ出身のジャズギタリストで、意味を持つ歌詞をともわない歌唱であるスキャットを得意とし、ギターソロとスキャットをシンクロさせ、ノーマン・ブラウンをはじめ若手ギタリストに、そのスタイルのフォロワーが存在するなど大きな影響を与えてきました。

ダイアン・リーヴスは、アメリカ合衆国のジャズ歌手で、アルバムよりライブでのパフォーマンスで知られています。ディー・ディー・ブリッジウォーター、ダイアナ・クラール、カサンドラ・ウィルソンと並んで、現代最も重要な女性ジャズシンガーとされています。

メル・トーメは、アメリカのジャズ歌手で、愛称は「ベルベットの霧」です。数々のヒット曲を物し、1940年代には映画「ハイヤー・アンド・ハイヤー」でフランク・シナトラと共演しました。また、ボーカルグループ「メル・トーンズ」を結成し頭角を現し、トニー・ベネットをして「ジャズの百科事典」と言わしめました。