リトル・ジミー・スコットことジミー・スコットは、1950年代まではブルース・シンガーのルース・ブラウンやビッグ・メイベルと同様にブルース・シンガーとして歌い、ライオネル・ハンプトン楽団で歌っていましたが、1949年のヒット曲、“エヴェリバディーズ・サンバディーズ・フール”のヒットによって名声を得ます。病気で声変わりしない体質を克服、自らのオリジナリティに高め、さらに私生活の不幸を乗り越え1990年代末に遂にブレイクした貴重なジャズシンガーです。

ダイナ・ワシントンは、アメリカ合衆国のブルース/R＆B/ジャズ・シンガーで、自他共に認める「ブルースの女王」の称号を持ちます。そのソウルフルな歌声は、ジャズ界に留まらず、幅広い方面に影響を与えました。

レイ・チャールズ・ロビンソンは、アメリカ合衆国・ジョージア州オールバニ出身のシンガーソングライター、ピアニストです。盲目というハンディを背負いながらも、R＆Bやジャズ、ゴスペルなどのブラックミュージックを、自らのルーツを再発見するような音楽活動の中で、「ソウルミュージック」の著名歌手の一人となりました。

サラ・ヴォーンは、アメリカ合衆国の黒人女性ジャズボーカリストで、ソプラノからコントラルトまで幅広いレンジに、美しいヴィブラートの掛かった、オペラ歌手にも匹敵する幅広い声域と、豊かな声量を兼ね備え、大胆なフェイクやスキャットを取り入れた歌唱力をも持ち味としました。ジャズ・ボーカル史上ビリー・ホリデイ、エラ・フィッツジェラルドと並ぶ、女性ジャズ・ヴォーカリスト御三家の一人に数えられています。

アームストロングは明朗な性格と高い音楽的技術をあわせ持つカリスマ的かつ独創的な演奏者であり、洗練されていない地方的なダンスミュージックをポピュラーな音楽形態であるジャズへ発展させた人物です。トランペット奏者、歌手としても有名で、ジャズ界でも稀であるほどの天才トランペット奏者と言われ、ウィントン・マルサリスは「色々なトランペット奏者の良い所を盗もうとしたけど、アームストロングだけは盗めなかった。とにかく凄すぎるからさ」と賞賛しています。

ナット・キング・コールは、アメリカのジャズ・ピアニスト、歌手です。39年にオスカー・ムーア、ウェスリー・プリンスと最初のピアノ・トリオを結成、「スイート・ロレイン」のヴォーカル盤が評判となります。43年に「ストライトン・アップ・アンド・フライ・ライト」でスターの座を獲得。その後は順調に「ネイチャー・ボーイ」「トゥー・ヤング」などの大ヒットを生み出しました。

ビリー・ホリデイは、アメリカ合衆国のジャズ歌手で、「レディ・デイ」の呼称で知られ、サラ・ヴォーンやエラ・フィッツジェラルドと並んで、女性ジャズ・ヴォーカリスト御三家の1人に数えられています。彼女の存在は、ジャニス・ジョプリンをはじめとする多くのミュージシャンに影響を与えました。

エラ・フィッツジェラルドは、アメリカ合衆国のジャズ・シンガーで、ビリー・ホリデイ、サラ・ヴォーンと並び称される20世紀の女性トップ・ジャズ・ボーカリストの1人です。13回のグラミー賞受賞に加え、イェール、ダートマス、プリンストン大学において名誉博士号を授与され、ジョージ・W・ブッシュからは大統領自由勲章を授与されるなど、レコードセールス、批評の両面で高い評価を受けました。

フランクシナトラは、数々のヒット曲やゴールドディスクを世に送り出し、そのクルーナー（小さな声で歌う）・ヴォイスによる歌唱によって世界中に多くのファンを獲得、20世紀アメリカを代表するエンターテイナーの一人として人気を博しました。第二次世界大戦前の1930年代より死去する1990年代末までの長きに渡り現役のジャズ歌手として活動し、数々のミリオンセラーを連発し、また多くのミュージシャンに影響を与えました。