「さとうきび畑」は、作曲家の寺島尚彦が自ら作詞も手がけた歌で、沖縄戦で戦死、自決した人々が眠る夏のさとうきび畑を歌った名曲です。「ざわわ　ざわわ　ざわわ」というフレーズは誰もが一度は耳にしたことがあるはずで、通りすぎる風に父親への思いを感じながら悲しみを訴えている光景が目に浮かびます。

ハグしちゃおは、アニメ『ドラえもん』の主題歌で、2005年12月21日にリリースされた夏川りみの11枚目のシングルです。しっとりとした曲調が印象的な夏川りみとはまた違った魅力を感じることができる人気の楽曲です。

『栄冠は君に輝く』は、加賀大介が作詞、古関裕而が作曲した歌・行進曲で、1948年に発表され、「夏の全国高等学校野球選手権大会の歌」として知られています。夏川りみが歌ったバージョンは、2006年の第88回大会で使用されました。

「ゆりかごのうた」は、北原白秋作詞、草川信作曲の日本の童謡で、2007年（平成19年）に日本の歌百選に選出されています。2011年2月19日に夏川りみがカバーして、若い世代まで広く知られるようになりました。

「童神」（わらびがみ）は、沖縄県の女性歌手、古謝美佐子（こじゃ みさこ）の歌で、1997年に作られました。2001年にNHKの連続テレビ小説『ちゅらさん』で挿入歌として使用され、広く知られるようになり、2019年の映画『洗骨』の主題歌にも使用されました。夏川りみは2003年9月26日にカバーとしてリリース、第45回日本レコード大賞金賞（大賞ノミネート作品）を受賞しています。

「涙そうそう」（なだそうそう）は、森山良子作詞、BEGIN作曲による楽曲で、森山が2人だけの年子の兄妹で、早世した兄への思いを歌詞に込めたものです。沖縄の言葉で「涙がぽろぽろこぼれ落ちる」という意味で、森山が若くしてこの世を去った兄を想う歌詞をつけたそうです。夏川りみの現在の名義における3枚目のシングルとして2001年3月23日に発売、沖縄県の大手CDショップ「照屋楽器店」の売上ランキングでは発売1週目にしてB’zの「ultra soul」に次ぐ2位を記録。2001年、沖縄のラジオ3局（エフエム沖縄、琉球放送、ラジオ沖縄）で年間チャート1位となる。全国に知られるようになるまでには時間がかかったものの、2002年から3年あまりに渡ってヒットし続け、累計売上は120万枚突破しています。