その理由について、中島みゆきさんは後年、次のように語っています。

アルバイト代わりにコンテストを利用していたというのは凄い話ですね（笑）

また、前述したように大学卒業後は、地元帯広に戻り、家業を手伝いながらアマチュア活動を続けていた中島みゆきさん。

実は、デビュー前から地元では知られた存在で、この頃から多くのファンを抱えており、当時既にオリジナル曲は100曲以上を数えていたと言います。

しかも、その一部は現在も音源化されていないという、ファンにはむずむずするような逸話まで存在するんですよね～

中島みゆきさんの凄さを物語る逸話として、オリコンチャートでの記録が挙げられます。

中島みゆきさんはオリコンにおいて、1970年代、1980年代、1990年代、2000年代という“4つの年代”に渡ってシングルチャート第1位を獲得した唯一のソロ・アーティストなんですよね。

4つの年代でそれぞれ第1位を獲得した楽曲は次の通り。

さらに、中島みゆきさんは、他のアーティストに提供した楽曲が、“5つの年代”に渡ってオリコンシングルチャート1位を獲得したアーティストでもあります。

5つの年代で第1位を獲得した楽曲と提供したアーティストは次の通り。

中島みゆきさんが2000年7月19日にリリースした37thシングル「地上の星 / ヘッドライト・テールライト」が、NHKの人気番組「プロジェクトX～挑戦者たち～」の主題歌に起用されました。

これにより、それまで中島みゆきさんの音楽に馴染みが薄かった中高年層のサラリーマンを中心に人気を博すと、最終的にオリコンのウィークリーシングルチャートTOP100に、174週連続のランクインを果たすという驚異的な記録を打ち立てたのです。

このロングヒットにより、中島みゆきさんは2002年の第53回NHK紅白歌合戦に出場し、黒部ダムからの生中継で「地上の星」を歌唱しました。

この時に初めて“動く中島みゆき”を見た人も少なくなく、同番組の歌手別視聴率は52.8％という最高値を記録。

さらに極寒の中での極度の緊張から2番の歌詞を間違えるというハプニングも手伝ってか、「地上の星/ヘッドライト・テールライト」は翌年1月、発売から2年半近く経過してからのシングルチャート第1位を獲得するという、オリコン史上始まって以来の偉業を達成。

もちろんこれにより、「地上の星/ヘッドライト・テールライト」は、通算オリコンシングルチャート100位圏内チャートイン記録を183週にまで伸ばしています。

いかがでしたでしょうか。

中島みゆきさんが“天才”と称される根拠として語られる、“伝説の歌唱”にまつわるエピソードをご紹介するとともに、その生い立ちや家族、若い頃の経歴、そして今も語り継がれている数々の逸話についてまとめてみました。

魂がこもった歌唱で聴衆の感情を揺さぶることができる稀代の歌姫、中島みゆきさんに今後も注目していきたいと思います。