意外な形で結婚が発覚した葛城ユキさんですが、実は結婚から数年で離婚していたようです。

葛城ユキさんがプライベートについて多くを語ることはなかったので、離婚理由や時期は明らかになっていません。

70歳を過ぎてからもパワフルに活動していた葛城ユキさんですが、2021年4月26日に「原発性腹膜がん」を患っていることを公表しました。

がんが発覚した経緯は、2021年4月に歌手の平浩二さんの緊急搬送がきっかけで人間ドックを受診したことだと言います。

原発性腹膜がんとは卵巣がんの一種で、腹部の内臓などを覆う腹膜から発生する悪性腫瘍のことです。

この原発性腹膜がんは年間10万人あたり6人未満と希少がんに分類され、初期の場合は無症状ですが、進行すると腹水や腹痛など様々な症状が現れるようです。

こうして人間ドッグにより原発性腹膜がんが発覚した葛城ユキさんですが、検査で発覚したくらいのため、腹痛などの症状は現れていなかったようです。

葛城ユキさんの病状は、がん発覚当時、進行度5段階でいうとステージ4で、すでに肝臓への転移も見られていたと言います。

葛城ユキさんは闘病を続ける中、2022年5月には千葉県で行われた夢グループのコンサート「夢スター春・秋」に車いす姿で出演。

一曲のみの歌唱でしたが、約一年ぶりのステージ復帰を果たしました。

見事復帰を果たした葛城ユキさんですが、復帰ステージの翌週に体調が悪化したと言います。この時余命は数週間と言われたそうですが、再入院はせずに、本人の強い希望で6月17日にも夢コンサートに出演しました。

昼の部で消えいるような声で一曲のみ歌唱し、これが葛城ユキさんの生前、最後の歌唱となりました。夜の部は介護ベッドに横たわるような状態で登場し、客席からの声援に「ありがとうございます」と応え、「自分の人生に悔いはない。幸せでした」などと語っていたようです。

最後のステージから10日後の2022年6月27日、葛城ユキさんが腹膜がんのため亡くなられました。73歳でした。

葛城ユキさんは亡くなる3日前から、生前お世話になった人達に感謝を伝える電話をかけていたと言います。また、亡くなる当日の朝に自ら救急車を呼び、関係者に「救急車を呼びました。今までありがとうございました」とお礼の言葉を伝えたそうです。息を引き取る際も、見守っていてくれた人たちに、声を振り絞りながら「ありがとう」と何度も伝えていたことも明らかになっています。

葛城ユキさんの訃報を受け、ネット上には多くの追悼コメントが寄せられました。

最期までロック魂を貫きながら、ファンや周囲の人たちへの思やりや感謝の気持ちも持ち続けていた葛城ユキさん。

そのカッコ良い生き様と素晴らしい歌声は、今後も人々の心に残り続けることでしょう。