加藤登紀子と藤本敏夫が出会ったのは1968年。
この年、藤本敏夫は学生運動指導者として忙しく、1年のうちに3回、合計9ヶ月間は拘置所に入っているという生活を送っていました。

シャバにいる時に時々会うような関係を続けていた二人ですが、藤本敏夫は1969年に学生運動から離れるように。

1970年は日本キューバ文化交流研究所の事務局長に就任し、そのかたわら八王子の陶房で陶芸三昧の日々を送るという生活に変化。

しかし学生運動をリードし、公務執行妨害や凶器準備集合などの罪に問われ、1972年に服役することになります。

加藤登紀子は藤本敏夫が服役する前に「結婚しよう」とプロポーズしましたが、藤本敏夫は「獄中にいる男がそんなことはお願いできない」と一旦は断りました。

しかし藤本敏夫が刑務所に入ってから、加藤登紀子が妊娠していることが発覚。
加藤登紀子は藤本敏夫に決意の手紙を送り、獄中結婚を果たしたのです。

1972年に藤本敏夫と獄中結婚した加藤登紀子。
藤本敏夫が刑務所に入ってから加藤登紀子の妊娠が発覚し、藤本敏夫が刑務所から出た時には、子供はすでに1歳9ヶ月になっていました。

加藤登紀子はその後も子供に恵まれ、3人の娘が誕生しています。
1972年に長女・美亜子、1975年に次女・八恵（歌手のYae）、1980年に三女・美穂が生まれました。

ここでは3人の娘について詳しくお届けします。

藤本敏夫の服役中に妊娠が発覚し、1972年12月7日に誕生した長女・美亜子。

名前は藤本敏夫が命名し、「美しい亜細亜の子」という意味を込めて名付けられました。
現在は結婚しており、子供も出産しています。

長女・美亜子は東京青山で器の店「草so」を営んでいましたが、2人目の子供の出産を機に自然豊かな暮らしを求めて鴨川へ移住。

鴨川には父親である藤本敏夫が立ち上げた「鴨川自然王国」があり、米作りに取り組みながら自宅でカフェと器の店を開店。ワークショップやイベント出店の活動も行なっています。

1975年12月14日に誕生した次女・八恵は、「Yae」の名前で活動するシンガーソングライターです。

1999年頃より歌手活動を始め、2001年にアルバム「New Aeon」をリリースして歌手デビューしました。

「風のみち」「名も知らぬ花のように」などの代表曲があり、ウォルトディズニー生誕110周年記念作品映画「くまのプーさん」の主題歌も担当しました。

現在は3人の子供を持つ母となり、父親の藤本敏夫が立ち上げた「鴨川自然王国」で有機農業を営みながら、母親の加藤登紀子プロデュースアルバム「On the Border」をリリースして全国でライブ活動を行うなど、現役歌手としても活動しています。

1980年4月12日に誕生した三女・美穂。

上2人の娘たちとは違い三女に関する情報はほとんどありません。
芸能活動はしていないこと、沖縄に住んでいるという噂があることだけ判明しています。

3人の娘を持つ母である加藤登紀子は、現在も現役歌手として精力的にライブ活動や新曲リリースを行なっています。

2021年3月にはビルボードライブに登場し、ジブリ映画「紅の豚」の主題歌「さくらんぼの実る頃」を筆頭に、昔と変わらぬパワフルなステージを披露しました。

現在も現役で活躍する加藤登紀子の今後の音楽活動にも注目していきましょう。

加藤登紀子と夫・藤本敏夫の獄中結婚、馴れ初め、子供についてお届けしました。
音楽フェス・フジロックへの出演も果たすなど今も現役で活躍を続ける加藤登紀子。
今後の活躍にも期待したいですね。