次に、その特異なキャラクターばかり注目されがちで、知っていそうであまり知られていない、高嶋ちさ子さんのヴァイオリニストとしての経歴について見ていくことにしましょう。

木嶋真優さんより少し遅いですが、6歳の時からヴァイオリンを習い始めた高嶋ちさ子さんは、1日6時間の練習を毎日欠かさず続けていたそうです。

青山学院初等部から中等部、高校は桐朋女子高等学校音楽科に進学した高嶋ちさ子さん。大学も桐朋学園大学という超名門大学で、少数精鋭の一人としてヴァイオリンを学びました。

しかし、その当時のヴァイオリンの実力は、学校の中では“落ちこぼれ”だったと高嶋ちさ子さん本人が後に語っています。

桐朋学園大学卒業後はアメリカのイェール大学へ留学した高嶋ちさ子さん。

但し、イェール大学は、楽器の演奏の実力というよりは、音楽の知識を重視する学校で、ヴァイオリンの演奏に自信を持てなかった高嶋ちさ子さんが、あえて通常の音楽大学を避けて同大学を選んだそうです。

それでも、1995年、26歳の時に「チョコレート・ファッション」というユニットでCDデビューを果たした高嶋ちさ子さんは、翌1996年よりソロ活動を開始しています。

そんな高嶋ちさ子さんに受賞歴はないかと調べてみたところ…2014年に「第17回日本メガネベストドレッサー賞・文化部門」を受賞されていました。（笑）

以上のように、ヴァイオリニストとしての経歴や受賞歴を見ると、木嶋真優さんと高嶋ちさ子さんのヴァイオリンの実力は比較するまでもないことがわかりますね。

実際、毒舌であり負けん気が鬼強いことで知られる高嶋ちさ子さん自身も、木嶋真優さんには“ヴァイオリンでは勝てない”と語っています。

まぁ、負けを認めるにしても、あくまで“ヴァイオリンでは”という限定付きなところが、高嶋ちさ子さんらしいですね（笑）

また、木嶋真優さんを紹介する際、高嶋ちさ子さんの次のようなコメントが使われていたりしました。

ちなみに…Yahoo!知恵袋にも、「木嶋真優さんと、高嶋ちさこさんは、どちらがバイオリンが上手ですか？」との質問が投げかけられており、恐らくクラシック音楽をされているか、詳しい方から次のような回答が寄せられていました。

木嶋真優さんと高嶋ちさ子さんは、同じヴァイオリニストでも、もはや比較対象にはなり得ない、全く異なるジャンルのアーティストと言った方が良いのかも知れませんね。

以上、どうやらヴァイオリンの実力的には、高嶋ちさ子さんよりも木嶋真優さんの方が上であることは間違いなさそうですが、最後に、2人の実際の演奏を聴いてみることにしましょう。

まずは、高嶋ちさ子さんの演奏から。