しかし、録音から１ヶ月以上経ってもコラボ曲「OUTLAW」がリリースされることはありませんでした。

当然、KENNY Gさんは周囲から、「バダサイとコラボしたんじゃないの？いつ出るの？」とせっつかれたようです。しかし、KENNY Gさんは当初、大人しく待っていたのだとか。

そんなKENNY Gさんの堪忍袋の緒が切れたのは、2020年10月のことでした。なんと、バダサイさんとアナーキーさんによるコラボ曲「DAYDREAM」が発表されたんですよね。

KENNY Gさんにしてみれば、明らかに自分よりも後でコラボしたはずの楽曲を先にリリースし、自分とのコラボ曲は約2ヶ月も放置しているバダサイさんに激怒！

そして、KENNY Gさんはインスタライブやストーリーで、バダサイさんをDisるコメントをこれでもか！ってくらい連投するのですが…ヘッズの間ではKENNY GさんのSNSを通じてのビーフに、ダサいとの声もちらほら上がっていたようです。

さらに怒りが収まらないKENNY Gさんは、インスタライブでコラボ曲「OUTLAW」を勝手に放送し、最後には「こんな曲いらねぇ！」と中指を立てて「ファッキュー！マザー！ファッカー！」を連呼して挑発しました。

楽曲はもちろん、MVまで完成していたコラボ曲「OUTLAW」のリリースを、バダサイさんが渋った理由としては…

そもそもバダサイさんがバダサイさんにコラボを持ちかけたのは、自身に降りかかった「KENNY Gにボコられた」という噂を打ち消すためだったと言われています。

ところがその後、KENNY Gさんが指定暴力団「住吉会」の構成員とも噂されていることを知ったバダサイさんは、そんな彼との共演は警察に目をつけられることになりかねません。

リリース直前に、自分のキャリア上のデメリットになる可能性を危惧したバダサイさんは、KENNY Gさんとのコラボ曲「OUTLAW」を、完成済みだったにもかかわらず葬ったと言われています。

また、一説にはバダサイさんが、KENNY Gさんの特徴の一つであるフックの歌や、彼のラップ自体が気に入らなかったとの情報もあるようですが…こちらの方は後付けのような気がしますね。

そんなKENNY Gさんと舐達麻・バダサイさんのビーフ騒動を見かねた、男気ラッパーとして知られている阿修羅MICさんが仲裁に乗り出すことに。

するとKENNY Gさんは2020年11月21日に、地元である福生市で開催したLIVEイベントで、コラボ曲「OUTLAW」を販売すると宣言。

さらに、その売り上げは全て故郷であるフィリピンの恵まれない子供達に寄付すると発言するんですよね。

そして、2020年10月24日、KENNY Gさんはインスタライブにて、舐達麻・バダサイさんとのビーフに終止符を打つことになります。

やはりその裏では、阿修羅MICさんが動いていた模様です。

いかがでしたでしょうか。

KENNY Gさんのラッパーとしての魅力と、一躍その名を轟かせるキッカケとなった、舐達麻のメンバーであるバダサイさんとのビーフ騒動の詳細について、その遠因となったとされる喧嘩の噂から、顛末までをまとめてみました。

KENNY Gさんとバダサイさんのビーフは、バダサイさんが終始一切反応しなかったために、いわゆるHIPHOPビーフには発展しなかったのは残念ではありますが、きっかけとなった理由が理由なため、仕方ないのかも知れませんね。