同年3月にリリースした「悲しみよこんにちは」が、約30万枚の売り上げを記録し、その年の「第37回NHK紅白歌合戦」へ初出場を果たすとともに、当時最年少の紅組キャプテンを務め、話題になりました。

そんな尾崎豊さんと斉藤由貴さんが最初に出会ったのは、1990年11月発売の雑誌「月刊カドカワ」上での対談でした。

もちろんそれは偶然ではありません。かつて斉藤由貴さんのグラビアに救われ、以来大ファンとなっていた尾崎豊さんが、斉藤由貴さんとの対談を望んだことで実現したようです。

そして、対談をきっかけに意気投合した2人が、その後まもなく交際をスタートさせたのも必然だったのかも知れませんね。

そして、月刊「カドカワ」が発売されたわずか2ヶ月後の1991年1月には、尾崎豊さんと斉藤由貴さんが北海道で仲睦まじく肩と顔を寄せ合う姿を一般人に撮られてしまうんですよね。

そして、その写真が同年4月6日発売の写真週刊誌「フライデー」に掲載されることに…。

その当時、尾崎豊さんは既に結婚していたため、2人の北海道旅行には“不倫旅行”と称されるとともに、時代を代表するスター同士の不貞行為として、大きな波紋を呼んだことは言うまでもありません。

「フライデー」のスクープにより、尾崎豊さんとの不倫関係が公になって約1ヶ月後の5月7日、バラエティ番組の収録のためにテレビ局を訪れた斉藤由貴さんを囲む形で、約20分間の会見が行われました。

その際、斉藤由貴さんは芸能界の歴史に残る、次の一言を言い放つんですよね。

「同志」と言えば…前時代の社会主義用語です。斉藤由貴さんがそんな古めかしい言葉を、あえて使った理由について、ある記事は次のような説得力ある分析をしていました。

少なくとも尾崎豊さんと斉藤由貴さんの2人の関係は、「不倫」というありきたりな言葉では語り尽くせなかった…と、言うことなのかも知れませんね。

さらに、結婚願望について聞かれた斉藤由貴さんは、「あるかな、ないかな」なんて笑顔を覗かせながらも、スッと真顔になると、自らに言い聞かせるように次のように語っています。

それくらい心の深い部分で繋がっていたと言うことなんだと思うのですが、そんな2人の恋も、尾崎豊さんの突然の決別宣言によって終焉を迎えることに…。