そして、モズライト・ギターの中でも、一番の販売台数を誇るモデルが…寺内タケシさんが手塩に掛けて育て上げてきた「Terry Model」なんですよね。

変幻自在の“テリーアーム”など、寺内タケシさんが数百回、数千回ものアドバイスを元に、試行錯誤を重ね、それによって洗練された技術とデザインの究極形が、まさにこの「Terry Model」です。

1965年頃、アメリカの音楽雑誌「ミュージック・ブレーカー」で、寺内タケシさんがチェット・アトキンス、レス・ポールと並んで“世界三大ギタリスト”に選ばれています。

まぁ、それはあくまで当時の話で、現在ではその時代に一世を風靡していたロカビリーやウエスタン、グループサウンズなどの音楽を好んで聴いている人はそう多くないでしょう。

実際、寺内タケシさんと言えば、“古き良きテケテケサウンド”って感じで、時代遅れ感は否めないのではないでしょうか。

今回、寺内タケシさんについて調べていく中で、いくつか動画を視聴したのですが、やはりギターテクニック的には、現在、日本でトップギタリストと呼ばれている人たち…

例えば、Charさんや布袋寅泰さん、B’zの松本孝弘さん、ラウドネスの高崎晃さんらのテクニックに比べるとどうしても見劣りしてしまうように感じました。

ただ、寺内タケシさんの場合は、語りやエンターテインメント性の高さ、さらにアレンジャーとしての技術は非常に高いと言われています。

純粋なギターテクニックだけでなく、そういった部分も含めると、やはり日本を代表するギタリストのうちの一人と言えるのかも知れませんね。

ところがです！さらに調べていく中で、あるギター教室系の動画を投稿されているYouTuberの動画に行き着いたのです。

その動画と言うのが、寺内タケシさんが1971年に収録したアルバム「ミスター“エレキ”」に収録されている「ソーラン節」に、一ヶ所だけどうやって弾いているのかわからない謎の部分があると言うものでした。

その方は、実際にギターを弾きながら、ギタリスト目線であぁでもない、こうでもないとあらゆる知識を総動員して、チャレンジされていたのですが、結局、謎のままその動画は終わっていました。

寺内タケシさんのギタリストとしての凄さの一端を垣間見たように感じました。
興味のある方は是非一度ご覧になってみてください。

いかがでしたでしょうか。

昭和のエレキギターブームを牽引し、エレキギターの可能性を広げることに尽力したことなどから、遂には“エレキの神様”と呼ばれるに至ったた寺内タケシさん。

今回、そんな寺内タケシさんの使用ギターである“モズライト・ギター”の特徴と、実際のところ寺内タケシさんはギターが上手いのかどうかについて調べてみました。

最後にまりましたが、寺内タケシさんのご冥福を心よりお祈りいたします。