「六本心中」や「WOMAN」、「あゝ無情」などなど…本格的なロックサウンドにちょっぴり舌っ足らずでハスキーな歌声、そして何よりパンチの効いたパワフルな歌唱で人気を博したアン・ルイスさん。

今回、そんなアン・ルイスさんの生い立ちや若い頃の経歴、家族や引退理由、そして現在の動向についてまとめてみました。

父親がアメリカ海軍所属の軍人で、母親が日本人というハーフのアン・ルイスさんは、兵庫県神戸市に生まれるも、横浜にある“小さなアメリカ”とも称されている米海軍の住宅街「ベイサイドコート」で育ちました。

1970年、アン・ルイスさんが14歳の時、地元横浜市にある外国人墓地を散歩中に、なかにし例さんにスカウトされ、「なかにし礼紹介」の第1号タレントとなりました。

その当時のなかにし礼さんと言えば、石原裕次郎さんとの偶然の出会いによって作詞を手掛けた「涙と雨にぬれて」が1,000万枚を超える大ヒットを記録し、作詞家として頭角を現しつつあった頃なんですよね。

そんななかにし礼さんの元で、歌の勉強を始めたアン・ルイスさんは、1971年2月25日に発売した「白い週末」で歌手デビューを果たしました。

デビューから数年は、アイドル歌謡を中心に、グラビアアイドルなどとしても活動していたアン・ルイスさんですが、デビュー3年後にようやくヒット曲に恵まれるんですよね。

現在もアン・ルイスさんの代表曲の一つに数えられているそのヒット曲がこちら！

その後、ロック路線に転向したアン・ルイスさんは、1970年代後半から1980年代にかけて、「ラ・セゾン」や「六本木心中」、「あゝ無情」など昭和を代表する大ヒット曲を次々と生み出していきました。

アン・ルイスさんは、プライベートでは1980年3月5日にロック歌手の桑名正博さんと結婚しています。

残念ながら桑名正博さんとの結婚生活は、そう長くは続きませんでしたが、まずはアン・ルイスさんの家族として、桑名正博さんのプロフィールと経歴を簡単に見ておくことにしましょう。

1977年に違法薬物により逮捕された桑名正博さんは、懲役2年執行猶予3年の有罪判決を受けました。

ところが、まだ執行猶予中だった1979年にリリースした「セクシャルバイオレットNo.1」が、カネボウ化粧品のキャンペーンソングに起用されたこともあり、チャート1位を獲得する大ヒットを記録するんですよね。