ところが、ライブなどで時折見せるリミッターを外した時の、曲の途中でギアを1段階上げてブーストしたような黒沢薫さんの歌声は、まさに鳥肌ものなんですよね～

中でも、Bank Bandによる「ap bank fes ’12」にゴスペラーズとして出演した際、Bank Bandと「永遠に」でコラボしたのですが、その時に魅せた黒沢薫さんの圧倒的な歌唱は、今や伝説と言っても過言ではありません。

幸い、その時の映像が、現在もYouTube上で視聴できるようなので、この機会にご紹介しておきましょう。

折角なので、黒沢薫さんがこの動画の中で、「あの桜井和寿を圧倒した！」と、多くのファンの度肝を抜いたシーンやその見所を、たっぷりのキャプチャーショットとともにレビューしてみたいと思います。

まずは小林武史さんや桜井和寿さん、亀田誠治さんなどトップアーティスト揃いのBank Bandの演奏をバックに、ゴスペラーズが普通に気持ち良さそうに歌唱します。

既に黒沢薫さんはこの時点で、いつもの数割増しって感じの気合の入れ方で歌唱しているので、まぁ、それだけでも見所十分な動画だったのですが…

大サビに入るや、それまでバックバンドに徹し、ゴスペラーズの後ろで静かにギターをかき鳴らしていた桜井和寿さんが歌い始めるんですよね。

当然、桜井和寿さん目当てで会場に詰め掛けているファンも多いことから、桜井さんの突然の乱入にどっと沸く聴衆。

もちろん、いつもの桜井節全開での歌唱ですから、たった数フレーズで一気にゴスペラーズの「永遠に」を“桜井カラー”に染め上げてしまうんですよね。

そんなお茶目な桜井和寿さんに、ふたたび大きな歓声が沸き上がり、やんやの拍手喝采な状態に…。

そして、5秒間ほど演奏はストップし、その余韻にひたる聴衆だったのですが…

と、次の瞬間、まるで桜井さんへの歓声や拍手を切り裂くように、リミッターを外した黒沢薫さんが「あ～な～た～の～…」と、歌唱を再開させるんですよね。

すっかり“桜井カラーに染まっていた「永遠に」”を、この黒沢薫さんの一声で、一気に“ゴスペラーズの「永遠に」”に引き戻しただけでなく、むしろ完全に「あの桜井和寿を黒沢薫が丸呑みにした」と、大変な話題になりました。

また、ネット上には、そんな伝説的な光景を目の当たりにしたファンから、次のような声が続々と寄せられることに…。