その理由について、東京スカパラダイスオーケストラがデビュー30周年を迎えた2019年、音楽ニュースサイトのインタビューの中で次のように語っています。

結局、東京スカパラダイスオーケストラは、そのツアーをドラマーの中村達也さんが急遽サポートに入る形でやり遂げました。

その後は、茂木欣一さんがサポートメンバーとしてスカパラを支え、2001年に正式加入し、現在に至っています。

そんな東京スカパラダイスオーケストラは、2019年にデビュー30周年を迎えました。

その年の11月10日放送の「サンデー・ジャポン」に、スカパラのバリトンサックスを担当する谷中敦さんが出演したのですが、その中で、番組MCの爆笑問題に贈るポエムとして、自作のポエムを披露する場面がありました。

『いたいけなナンセンス(仮)』と題されたそのポエムは、放送後に谷中敦さんのインスタグラムの中で全文が公開されました。折角なので引用してみましょう。

このポエムを黙って聴き入っていた爆笑問題の田中裕二さんは、直接自分たちに向けられたものではないことに気づき、「お友達が？」と質問すると、谷中敦さんは次のように説明するんですよね。

つまり、学生時代に「爆笑問題が面白い」と谷中敦さんに薦めてきた青木達之さんに対して、「今、その2人と共演してるんだぜ！凄いだろ、羨ましいだろ」そんな想いを込めた詩だったわけです。

そして、このポエムが投稿された谷中敦さんのインスタグラムには、天国から覗き込んでいるであろう青木達之さんが羨むような、こんな一枚の写真が添えられていたのでした。

いかがでしたでしょうか。

東京スカパラダイスオーケストラのドラムとして活躍した青木達之さんが、1999年5月2日に突然の列車事故により死亡しました。

青木達之さんの死因は自殺の可能性が高く、自殺の理由とされた“生活上の悩み”について調べてみたのですが、残念ながら具体的な情報は一切ありませんでした。

また、青木達之さんの自殺直後のツアーをスカパラが中止しなかった理由と、青木達之さんの死亡から約20年経過した2019年、「サンジャポ」に出演した谷中敦さんが読み上げ話題になったポエムについてもまとめてみました。

最後になりましたが、青木達之さんのご冥福を心よりお祈りいたします。