名前：小山田圭吾（おやまだけいご）
生年月日：1969年1月27日
出身地：東京都世田谷区
職業：ミュージシャン
フリッパーズ・ギターのメンバーだった頃の担当パート：ボーカル、ギター

主なリリース作品
Corneliusのシングル
1993年9月1日　THE SUN IS MY ENEMY
1993年11月10日　PERFECT RAINBOW
1994年1月26日　（YOU CAN'T ALWAYS GET）WHAT YOU WANT
1994年6月25日　MOON LIGHT STORY
2001年9月5日　POINT OF VIEW POINT
2001年10月3日　DROP
2006年8月23日　MUSIC
2006年9月27日　BREEZIN'

スタジオアルバム
1994年2月25日　THE FIRST QUESTION AWARD
1995年11月1日　69/96
1997年8月6日　FANTASMA
2001年10月24日　POINT
2006年10月26日　SENSUOUS
2017年6月28日　Mellow Waves

ミニアルバム
1993年9月10日　HOLIDAYS IN THE SUN E.P.

フリッパーズ・ギターのボーカル&ギターを担当していた小山田圭吾さんは、1994年から自身のソロユニット、Corneliusとして活躍。音楽バンド「METAFIVE」のメンバーとしても活動を行っています。

また、音楽プロデューサーとしても活躍しており、日本のみならず、国外からも注目を集めることに成功している超大物ミュージシャンです。

フジテレビ系列で放送されているテレビアニメ「ちびまる子ちゃん」のオープニングテーマに起用されたカヒミ・カリィさんの楽曲「ハミングがきこえる」の作曲と編曲も手掛けている小山田圭吾さん。多くの大手企業のCMの楽曲も制作しており、NHK Eテレのテレビ番組「デザインあ」「JAPANGLE」の音楽も、Cornelius名義で手掛けています。

2021年7月、東京オリンピックの開会式のメンバーが発表された際、小山田圭吾さんが開会式の音楽制作チームのメンバーのひとりであることが明らかに。小山田圭吾さんが長年に渡り音楽業界で活躍してきた超大物ではあるものの、小山田圭吾さんが雑誌のインタビューで過去に語っていた記事が問題視され、大炎上騒動となってしまったのです。

問題となったインタビュー記事が掲載されていた雑誌は、「ROCKIN'ON JAPAN」の1994年1月号と「Quick Japan」の第3号。どちらにも自身がいじめに関与していたことを語っている内容が記載されており、「Quick Japan」には障害者の生徒に対して凄惨ないじめ行為をおこなっていたことが記載されていました。

小山田圭吾さんが雑誌のインタビューで語っていたいじめに関しては、東京オリンピックの開会式の制作メンバーが発表される前から、一部には広く知られてきました。いじめによる悲しい事件が報じられた際に小山田圭吾さんのいじめに関することも度々問題視されていたようですが、その過去について大炎上騒動となるまで謝罪や釈明をしたことはなかったそうです。

しかし、東京オリンピックの開会式の音楽制作メンバーのひとりであることが明らかになった際、過去のインタビュー記事が再び問題視されることに。今まで知らなかった人たちも小山田圭吾さんの過去のインタビュー記事の内容を知ることになり、今までとは比較にならないほどの大炎上となったのです。

大炎上後、小山田圭吾さんはCorneliusのツイッターアカウントに謝罪文を掲載。謝罪文には雑誌のインタビュー記事には異なる内容も記載されていると書かれており、そして東京オリンピックの開会式の音楽制作メンバーも引き続き担当することも発表しました。

謝罪文を掲載後、小山田圭吾さんが東京オリンピックの開会式の音楽制作メンバーを継続することを支持するファンもいたものの、多くの人が継続に反対。オリンピックとパラリンピックは「平和の祭典」であるため、過去に凄惨ないじめを行っていた小山田圭吾さんが開会式の音楽制作を行うことを疑問視する声も多く、また、インタビュー記事には障害者の方をいじめていたような内容も記載されていたことも、反対の声が大きかった理由のひとつだったようです。

ミュージシャンが問題を起こしてしまった際は、「作品に罪はない」「ミュージシャンと音楽は別」との考えを持つ音楽ファンも少なくはありません。そのため、不祥事が発覚した際に楽曲のリリースの中止や延期などが行われる際も、インターネット上でも音楽ファンたちによってさまざまな声が目立つこともあります。

しかし、小山田圭吾さんが雑誌で語っていたいじめの内容は「いじめ」の域を超えるものであり、小山田圭吾さんが謝罪文を掲載した後も、大炎上が沈静化することはありませんでした。

騒動の渦中、東京オリンピックの組織委員会は、小山田圭吾さんの謝罪を受け入れ、現在は高い倫理観を持っていることを理由に小山田圭吾さんを継続して起用することを発表しました。しかし、そのことが火に油を注ぐ結果となり、増々大炎上することに。そして、東京オリンピックの開会式の4日前の2020年7月19日、小山田圭吾さんは東京オリンピックと東京パラリンピックの音楽制作メンバーを辞任することをCorneliusのツイッターアカウントで発表しました。

この時の大炎上は、小山田圭吾さん以外の人も炎上する騒動となりました。

小山田圭吾さんが最初に謝罪文を発表した際、小山田圭吾さんもメンバーとして活動しているバンド、METAFIVEのメンバーであるゴンドウトモヒコさんは、謝罪文を引用リツイートし「炎上なんか〇〇喰らえ。」と擁護。小山田圭吾さんが語っていたいじめの内容に「排泄物を食べさせる」との記載もあったこともあり、ゴンドウトモヒコさんのこのツイートも炎上すること。その後、ゴンドウトモヒコさんは炎上したツイートを削除し、謝罪しました。

小山田圭吾さんのいとこの田辺晋太郎さんも、小山田圭吾さんの辞任が発表された際にあるツイートを行い炎上。その後、ツイッターアカウントを削除し、新たに作り直したツイッターアカウントで謝罪しています。

また、問題となったインタビュー記事が掲載された「ROCKIN'ON JAPAN」の編集長であり、当時のインタビューも行っていた山崎洋一郎さんも、謝罪文を発表。もうひとつの雑誌「Quick Japan」の出版社である太田出版も謝罪文を発表しており、いじめとは異なる小山田圭吾さんの不適切な発言も含まれたインタビュー記事が掲載された雑誌「月刊ギグス」2月号の出版社のシンコーミュージック・エンタテイメントも、当時の記事についてシンコーミュージック・エンタテイメントの公式サイトで謝罪文を発表しました。

大炎上騒動の後、小山田圭吾さんがCornelius名義で音楽を担当していたテレビ番組「デザインあ」「JAPANGLE」は、放送を中止。テレビ東京系列のテレビドラマ「サ道」でもCornelius名義でオープニングテーマを担当していますが、楽曲を差し替えることが発表されました。

小山田圭吾さんがメンバーとして活動しているMETAFIVEはセカンドアルバム「METAATEM」をリリースする予定でしたが、大炎上騒動が影響しているのか、アルバムの発売は中止に。また、2021年8月に行われたフジロックフェスティバルにも、小山田圭吾さんはCornelius名義、METAFIVEで参加する予定でしたが、参加をキャンセルし、METAFIVEはサポートメンバーを加えて参加することとなりました。