2020年3月29日、志村けんさんの死去が報じられた直後から、テレビ各局は競うように追悼番組を組み、在りし日の志村けんさんの名場面を振り返っていました。

しかし、そんな志村けんさんの黄金期とも言うべき、1987年～96年にかけて放送された「だいじょうぶだぁ」に限っては放送されなかったんですよね。

この点について、志村けんさんの所属事務所であるイザワオフィスは、「“諸事情”により、テレビなどで目にしていただく機会がなく、今後についても、残念ながら限りなくゼロに近い状況です」と説明するにとどめました。

もちろん、その“諸事情”とは、現在では厳しくなっている下ネタと、薬物事件などで度重なり逮捕された田代まさしさんが出演しているからに他なりません。

その上で、イザワオフィスは、テレビでダメならYouTubeチャンネルで…と言うことで、過去にテレビ放映された全173回分の映像素材を30分前後の10本の動画に再編集して公開することを決定したんですよね。

そして、それらの動画による広告収入から必要最小限の経費を除いた全額を日本赤十字社に寄付するという英断がなされたのです。

そして、今回YouTubeチャンネル上で公開された動画には、もちろん田代まさしさんの出演シーンもふんだんに盛り込まれていたのですが、これによって現在再評価されているのが…田代まさしさんのお笑いタレントとしての才能なのだとか。

志村けんさんを裏切り続け、その地位も名誉もまさに地に堕ちた田代まさしさんが、大恩人である偉大なる師匠の死去により、現在、再びその才能が評価されている…という現象は、あまりに皮肉だと言わざるを得ません。

いかがでしたでしょうか。

志村けんさんによりその才能を見出され、お笑いタレントとして大ブレイクした田代まさしさん。そんな2人はやがて“名コンビ”と呼ばれ、公私に渡る“師弟関係”が話題になっていました。

しかし、そんな2人の師弟関係も、田代まさしさんの度重なる逮捕により変化していくことに…そこで今回、そんな田代まさしさんと志村けんさんの仲や関係について時系列に沿って整理してみました。

また、2020年3月29日に志村けんさんが死去した際、田代まさしさんが発表したコメントやその後についてまとめてみました。

田代まさしさんとその家族を、陰日向から支え続けた志村けんさん。

少なくとも、偉大なコメディアンの最期に際して、田代まさしさんが発表した「志村さんより僕が逝くべきだった」なんて笑えないコメントには、さすがの志村けんさんも天国でガッカリしているに違いありません。

まぁ、師匠の気持ちが痛いほどわかりつつも、薬物の誘惑に勝てなかった田代まさしさんの絶望感に似た悔しさもわかりますが…。