2020年5月12日、浅野孝已が死去したことが発表されました。

浅野孝已は自宅で心肺停止状態に陥り、倒れているのを発見した家族が119番通報をして病院に救急搬送されましたが、同日午後0時3分に搬送先の病院で死亡が確認されました。68歳でした。

死因については「虚血性心不全」と発表されています。
新型コロナウイルスの感染拡大下ということもありPCR検査も行われましたが結果は陰性。コロナでの死去ではないことが判明しました。

浅野孝已は10年前に大腸がんを患うもその後完治し、2019年11月には上海での公演にも出演するなど精力的に音楽活動を行なってきました。
死去の2週間前には膠原病での入院から退院したばかりとあって、今後の音楽活動にも期待されていた時の訃報でした。

浅野孝已の生前、彼が在籍するバンド「ゴダイゴ」は2020年5月7日から全国ツアーを行う予定でしたが、新型コロナウイルス感染拡大でツアーは延期になっていました。

そのため2019年11月21日に豪華客船「飛鳥Ⅱ」で開催された船上コンサートが浅野孝已の最後の舞台となりました。

コロナ禍により思うような音楽活動ができなかった浅野孝已は、自身のFacebookにてコロナの収束を願うメッセージを投稿し、コロナ禍が明けてからの音楽活動に意欲を燃やしている様子も見られるさなかの死去だったようです。

70年代にデビューしてから現在まで変わらず音楽の道に生き、ゴダイゴのメンバーとして往年のファンを楽しませ続けてきた浅野孝已ですが、コロナ禍での死去となりお別れ会などは開催することができず、ファンにとっても悲しい別れとなりました。

ロックバンド「ゴダイゴ」のメインボーカルであり、バンドのほとんどの作曲を担当し、デビュー当初から浅野孝已と共にバンドを育ててきたタケカワユキヒデは、公式ホームページに浅野孝已への追悼文を寄せました。

タケカワユキヒデは「僕のどんな曲にもすぐにギターを弾いて合わせてくれるオールマイティーなギタリストで、愉快な仲間だった」と生前の浅野孝已に想いを馳せ、その死を悼みました。

また、ゴダイゴのリーダーでキーボード担当のミッキー吉野も取材に対し「数日前に電話で話したばかりで、スタッフから訃報を知らされたときは信じられなかった。涙しかでません」と答えました。

浅野孝已とミッキー吉野は15歳の頃から友情を育んできた仲で、ゴダイゴを結成する際に他のバンドで活動していた浅野孝已が脱退するまで1年待ったというエピソードがあり、ミッキー吉野はそれほどまでに浅野孝已のギターの腕に惚れ込んでいました。

人柄についても「怒ったのを見たことがないほど穏やかな人柄でした」と語り、浅野孝已との突然の別れに涙を浮かべました。

コロナ禍ということもあり、浅野孝已の葬儀は近親者のみの家族葬で済まされました。

ゴダイゴのメンバーは最後の別れを告げることも叶いませんでしたが、「僕の心でいつまでも生き続けるよ」と亡き友への思いを語り、ゴダイゴが不滅であることを示しました。

ロックバンド「ゴダイゴ」のメンバー・浅野孝已の家族・結婚・死因をお届けしました。
かつてゴダイゴのメンバーとして活動した弟、結婚した嫁と子供など私生活についてはベールに包まれた部分が多いものの、ゴダイゴのメンバーとして、そしてひとりのミュージシャンとして愛された浅野孝已が安らかに眠れるようご冥福をお祈りします。