一方のASKAさんと言えば、あの小室哲哉さんをして「ASKAは国宝級の倍音の持ち主」と言わしめるほど、圧倒的な歌声の持ち主として知られています。

ちなみに「倍音」には、息で作られる“非整数次倍音”と、共鳴腔を使って作られる“整数次倍音”がありますが、ASKAさんはその両者を自在に操り、その倍音の豊さと振り幅は唯一無二とも言われています。

そんなASKAさんの圧倒的な歌声と、歌唱力の高さが実感できると話題になった動画がこちら。

この動画は、「Bank Band」のライブで、同バンドを主宰する桜井和寿さんとASKAさんが、「CHAGE and ASKA」の名曲「はじまりはいつも雨」を歌唱したものです。

最初のフレーズで桜井和寿さんが、彼独特の甘く切ない歌声で弾き語り、聴衆から歓声が上がるのですが…

2フレーズ目に入ってASKAさんが歌い始めるや、その透明感に溢れ豊な倍音を響かせた歌声が会場の空気をガラリと変えるんですよね！

しかも、この当時のASKAさんは決して本調子という状態ではなかったのです。実際、彼が全盛期で魅せたような、身体全体から絞り上げ、共鳴させるような歌い方は影をひそめ、時折苦しそうな様子すら見せていましたから…。

ちなみに、そんなASKAさんの全盛期と言われているライブがこちら。

また、そんなASKAさんの圧倒的な歌唱力や表現力、凄まじいまでの歌声をまとめた複数の動画がYouTube上にアップされていました。この機会にいくつかご紹介しておきましょう。

では、そんなChageさんとASKAさん、実際のところ歌が上手いのはどっちなのでしょうか？

もちろんChageさんとASKAさんは、上手さの方向性が異なるので、どちらが上手いかは聴く人の好みで分かれるところなのですが、今回、この点について調べてみたところ、とても説得力のある記事を見つけたので、最後にご紹介したいと思います。

その記事は、ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団やフランクフルト放送交響楽団、フィンランド放送交響楽団、スウェーデン放送交響楽団などヨーロッパを中心に活躍した日本人指揮者・篠崎靖男氏によるものです。

言わば音楽のプロ中のプロである方による、「CHAGE and ASKA」の代表曲「SAY YES」を例に挙げた上での、かなり深い考察なんですよね。少し長いですが、とっても興味深かったので引用してみましょう。

この考察を一読した上で、今一度、「CHAGE and ASKA」の全盛期とも言われる次の動画を見てみてください。

より説得力が増すと思うのですが、いかがでしょうか？

また、もしも「CHAGE and ASKA」の『SAY YES』以外の楽曲においても、Chageさんのこう言った表面上からは見えづらい細かい演出がなされているとすれば…

「ASKAさんとChageさんのどっちが上手いのか？」との質問の答えも、おのずと変わってくるのかも知れませんね。

少なくとも、“Chageさんの天才的な歌唱力に裏打ちされた演出があってこその「CHAGE and ASKA」”と言えると感じたのですがいかがでしょうか。

いかがでしたでしょうか。

日本が世界に誇るスーパーデュオ「CHAGE and ASKA」の、ChageさんとASKAさんの歌唱力に注目するとともに、結局のところChageさんとASKAさんで、どっちが歌が上手いのかについてまとめてみました。

「CHAGE and ASKA」のあるライブ中のMCで、Chageさんが会場を盛り上げようと、次の笑い話を持ち出しました。

「この間、カラオケで男2人が『SAY YES』を歌うと言うので、俺のハモリのパートも歌うと思ったら、2人でASKAのパートをユニゾンで歌うんだよ。ハモれよ！」