小室哲哉さんと言えば、プロデュースしたTRFや華原朋美さん、篠原涼子さんなど“小室ファミリー”と呼ばれるアーティスト達が次々とメガヒットを飛ばし、チャート上位を独占するなど、1990年代の日本の音楽シーンを席巻した伝説的存在です。

そんな“小室ファミリー”の中でも、小室哲哉さん本人がメンバーに加わり、一発でその歌声に惚れ込んだと言われるKEIKOさんをボーカルに迎えた音楽ユニット、「globe」の人気は絶大だったんですよね。

1994年9月、小室哲哉さんが主宰するイベント「EUROGROOVE NIGHT」内で行われたオーディションへの出場をきっかけに、まずはハーフのMC、マーク・パンサーさんとKEIKOさん（当時は本名の“山田桂子”名義）がユニット「Orange」を結成。

その後、このユニットに小室哲哉さん自らが参加する形でスタートしたのが、音楽ユニット「globe」の始まりでした。

そのユニット名をタイトルに冠したデビューアルバム「globe」は、実に400万枚を売り上げる驚異的なヒットを記録。

その後もダブルミリオンを記録した「DEPARTURES」をはじめ、「Can’t Stop Fallin’ in Love」や「FACE」など、数々のメガヒットを量産し、TRFや華原朋美さんらとともに小室ファミリーの一時代を築き上げました。

そんな小室哲哉さんとKEIKOさんは、2002年11月に結婚しています。2人の結婚披露宴は、2002年11月22日の「いい夫婦の日」に、新高輪プリンスホテルで行われました。

招待客は小室ファミリーはもちろん、ミュージシャンや俳優、スポーツ選手など多岐に亘り、その数は実に600人に上り、費用は5億円とも言われる盛大なイベントとなりました。

小室哲哉さんとKEIKOさんの馴れ初めは、先ほどもチラっと触れましたが、小室哲哉さんが主宰したイベント「EUROGROOVE NIGHT」内で行われた、ボーカル・オーディションにKEIKOさんが参加したことがきっかけでした。

このボーカル・オーディションで2人が出会うことになるのですが、そんなKEIKOさんと小室哲哉さんを結び付けたのは、「globe」のもう一人のメンバーであるマーク・パンサーさんだったようです。

このオーディションの際、KEIKOさんがステージから転落するというハプニングに見舞われるのですが、その時の様子について、マーク・パンサーさんが後のインタビューの中で次のように語っています。

このマーク・パンサーさんの「これ選ばなかったら僕が彼女にしちゃうよ」という言葉に、小室哲哉さんが発奮した…のかどうかは不明ですが、少なくともこのハプニングによって、KEIKOさんが小室哲哉さんの印象に強く残ったことは間違いなさそうです。