松本隆は「はっぴいえんど」でドラムを担当していたメンバー。彼は元々細野晴臣とともに「バーンズ」というバンドで活動。その後は「エイプリル・フール」というバンドでもともに活動していました。

はっぴいえんどでは作詞も担当していて、細野晴臣から「詩を書け」と言われたのをきっかけに作詞をするようになりました。

松本隆ははっぴいえんど時代には作詞を担当していたこともあって、当時からすでに様々なアーティストに楽曲提供も行っていました。作詞家としては非常に高い評価を集めていて、これまでに楽曲を手掛けたアーティストは数えきれないほどです。

松本隆は中学から大学まで名門の「慶應義塾」に通っていて、実家はかなりのお金持ちだったのだそうです。当時は何不自由ない生活を送っていて、学生時代は乃木坂、麻布、六本木、渋谷などを遊び場にしていたのだとか。

いつ頃から音楽を始めたのかはわかりませんが、当時はビートルズにハマり、細野晴臣と一緒にバンド活動を行っていました。

名前：鈴木 茂（すずき しげる）
生年月日：1951年12月20日
出身地：東京都
職業：ギタリスト、作曲家、編曲家

鈴木茂は「はっぴいえんど」でギターとボーカルを担当していたメンバー。彼は元々別のバンドで活動していたギタリストで、細野晴臣に誘われる形ではっぴいえんどに加入しました。バンドではギターだけでなく、ボーカルも務めていて、「花いちもんめ」などの楽曲は彼が歌っています。

鈴木茂は1975年にソロアーティストとしてデビュー。その後は「ハックルバック」というバンドを結成し、熱心なライブ活動を続けていました。1990年代に入ってからはミュージシャンとして数多くのアーティストとセッションを行っていて、サポートミュージシャンとして活動しました。

鈴木茂は2009年に大麻所持で警察に逮捕されたニュースが話題になりました。彼ははっぴいえんど解散後から常用的に大麻を使用していたようで、大物ミュージシャンの逮捕ということもあって当時は大きな注目を集めました。

逮捕時には「自分が吸うために持っていた」と容疑を認めていて、裁判では懲役6ヶ月、執行猶予3年の判決を受けました。

はっぴいえんどが解散したのは「1972年12月31日」。解散した翌年にはラストアルバム「HAPPY END」がリリースされ、バンド活動は終了してしまいました。

バンドとして活動していた時期はわずか「2年数ヶ月ほど」で、解散後もその音楽性から再結成を望む声が多く挙がっていました。

はっぴいえんどはわずか2年弱の活動で解散してしまいましたが、その理由は何なのでしょうか？これについては当時はとくに公表されておらず、突然の解散に多くのファンがショックを受けていました。ただ、突然の解散というだけあってメンバーの「不仲説」などが挙がっていて、その真相に注目が集まりました。

はっぴいえんどが解散したきっかけはメンバーの細野晴臣と大瀧詠一がきっかけだったことがわかっていて、2人が申し出たことで解散となってしまいました。他のメンバー2人は解散は考えていなかったようですが、2人の決意が固かったこともあり、解散を止めることはできなかったようです。

はっぴいえんどの解散理由については細野晴臣と大瀧詠一の「確執」だと噂になっていて、2人の意見が分かれたことで確執につながったと見られています。実際に細野晴臣と大瀧詠一は求めている音楽性が異なっていたようで、食い違いが起こるのは必然だったと思われます。

細野晴臣と大瀧詠一の2人は確執による不仲が解散の原因になったと言われていますが、実際に2人が不仲だったことはなく、解散後も2人はともに音楽活動を行うなど、仲睦まじい姿を見せています。2人は音楽性の違いこそあれど、互いに認め合っていたようで、親交は2000年代に入ってからも続いていました。

はっぴいえんどの解散については様々な憶測が流れていますが、本当の理由は「やりきったから」なんだそうです。これは細野晴臣がのちのインタビューで明かしたことでアルバム「風街ろまん」を作ったことで「やりきった」と感じていたのだとか。

これは他のメンバーも感じていたことのようで、松本隆はこのアルバムについて「完成した」と語っていたのだそうです。

はっぴいえんどは細野晴臣と大瀧詠一の強い希望で解散となってしまいましたが、松本隆と鈴木茂の2人に解散の意思はなく、当時は解散したくなかったのだとか。ただ、2人の想い以上に細野晴臣と大瀧詠一の意思が強く、バンドの解散自体はほとんど細野晴臣と大瀧詠一だけで決めたのだそうです。

はっぴいえんどは現在とくに活動は行っていませんが、2021年の松本隆の作詞活動50周年記念オフィシャル・プロジェクト「風街オデッセイ2021」のコンサートにて松本隆、細野晴臣、鈴木茂の3人が揃い、はっぴいえんどとして曲を披露しました。今後定期的に再結成があるのかどうかはわかりませんが、何かの節目には再び集まるのではないかと見られています。

はっぴいえんどの細野晴臣は現在もミュージシャンとしての活動を続けていて、75歳を迎えても現役を貫いています。音楽活動としてはライブ活動を中心に楽曲提供やプロデュースも行っていて、近年では俳優としても活躍を見せています。

2008年には芸術選奨の大衆芸能部門で文部科学大臣賞を受賞。2013年から4年間は京都精華大学ポピュラーカルチャー学部の客員教授を務めるなど、幅広い活動を行っています。