そんな太田裕美さんは高校卒業後にオーディション番組『スター・オン・ステージ あなたならOK!』に出場し優勝すると、渡辺プロと正式に契約しピアノでの弾き語りを始めたのです。

そして翌1974年11月に『雨だれ』で念願の歌手デビューを果たした太田裕美さんは、1975年に日本レコード大賞や日本歌謡大賞などで新人賞を受賞し、瞬く間に注目を集めたのです。

さらに1975年12月にリリースした4thシングル『木綿のハンカチーフ』が86万枚を売り上げる大ヒットを記録した太田裕美さんは、1976年のオリコンチャート週間2位、年間4位を記録し一気にスターダムスを駆け上がると、1976年～1980年まで5年連続でNHK紅白歌合戦に出場し、人気を博したのです。

しかし人気絶頂の1982年に音楽活動を一時休業しアメリカ・ニューヨークへ留学した太田裕美さんは、1983年に著書『八番街西五十一丁目より』で第4回ニッポン放送青春文芸賞優秀賞を受賞したのです。

そして帰国後は著書『ニューヨークなんて怖くない』を執筆し、テクノポップ調の曲をリリースした太田裕美さんでしたが、1984年に音楽プロデューサー福岡智彦さんとの婚約を発表すると、翌1985年に結婚し、彼がデビューさせたアーティストへ楽曲提供を行うなど活動したのです。