青江三奈の最後の曲は2000年12月にリリースされた「炎のように火のように」です。この楽曲は彼女の死去後にリリースされたもので、カップリングにはデビュー曲「恍惚のブルース」が収録されています。

青江三奈の最後のコンサートは1999年1月23日に渋谷公会堂にて開催されたものになります。彼女はこのコンサート後に都内の病院へ入院していて、当時は「膵炎による加療」と報じられていました。

ちなみに最後のコンサート中も彼女は痛みに耐えながら歌唱していたことがわかっていて、苦しいながらも最後まで歌を届け続けた姿は多くの人の感動を呼びました。

青江三奈は死去後に葬儀と告別式がそれぞれ行われ、このときは親友の水前寺清子が弔辞を読み、多くの歌手仲間が集っていました。また、現在は神奈川県横浜市中区のイセザキモールに「伊勢佐木町ブルース」の歌碑が建立されていて、すでに死去後20年以上が経ちますが、今も多くの人から愛されています。

青江三奈のお墓は神奈川県鎌倉にある「鎌倉霊園」にあります。こちらは誰でもお墓参りをすることができ、現在も多くのファンが訪れているのだそうです。

ちなみに鎌倉霊園は多くの著名人が眠っていることでも知られていて、彼女の墓には「鈴木家の墓」と刻まれています。ちなみに「鈴木」は花礼二の本名。

青江三奈が死去したあと、彼女の兄弟たち遺族は初めて花礼二と結婚したことを知り、ここから遺産相続を巡り、双方は対立しています。このとき花礼二は彼女の兄弟たちから「遺産目当ての結婚」と非難されたようで、「無理やり婚姻届けに捺印させた」と言われ、筆跡鑑定まで行われたのだとか。

ただ、花礼二が彼女の遺産目当てに結婚したという決定的な証拠はなく、筆跡鑑定の結果も間違いなく青江三奈のものだったのだそうです。

青江三奈と結婚した花礼二は彼女の死去後、週刊誌から疑惑の報道がされ話題になりました。このときは過去の破局について触れられていたようで、「破局原因は彼の浮気で、数千万円の現金と熱海のマンション、那須の土地を手切れ金として受け取っていた」と報じられていました。

これが事実なら過去にも彼は青江三奈から現金などを受け取っていたことになり、2000年の結婚が遺産目当てと言われても仕方のないように思われます。

花礼二は青江三奈の死去後、彼女の兄弟たちと遺産を巡って揉めていましたが、最終的に彼が兄弟たちに法定相続分に近い額の現金を渡す形で決着となりました。

ちなみに現金を受け取った兄弟たちは「全部で4束。1束5センチくらいで、額にするとたいしたものじゃない」と週刊誌に語っていたようです。

花礼二は青江三奈が死去したあと、熱海へと移住し、借家で生活していたようで、彼の家には数多くの彼女の遺品があり、すべて大切に保管されていたのだそうです。

ちなみに家の中はいたるところに青江三奈の遺品が置かれていたようで、とても遺産目当てとは思えないほど、彼女の思い出の品を飾っていたのだとか。

青江三奈の旦那・花礼二は2021年夏に死去したことがわかっていて、享年89歳でした。彼はそれまで病気をすることもなく、元気にしていたようですが、急に容体が悪化し、亡くなってしまったのだそうです。

ちなみに生前は「青江三奈の記念館を作りたい」とも語っていて、いつまでも彼女のことを想い続けていたのだそうです。