由紀さおりと大森昭男の2人は別居後も溝が埋まることはなく、1983年に離婚が成立。2人の結婚生活は別居していた期間を含めると14年で、離婚したときの彼女の年齢は34歳でした。

離婚後も2人はそれぞれに活躍を続けていて、由紀さおりは離婚の2年後から姉と童謡歌手としての活動を再開しています。

由紀さおりは再デビューの楽曲「夜明けのスキャット」を制作した会社が大森昭男の所属していた会社とはライバル関係にあったようで、それまでは由紀さおりにCMソングを歌わせていた大森昭男は一切彼女にCMソングを頼まなくなってしまったのだとか。

また、大森昭男はできれば自身の手で由紀さおりの再デビューを手掛けたかったようで、彼にとっては納得できないことだらけだったのだそうです。

由紀さおりは再デビューを果たした翌年に「手紙」という楽曲をリリース。同楽曲は「死んでもあなたと暮らしていたい」という出だしがあり、これを聴いた大森昭男は「なんであんな曲を歌うんだ」と激怒したのだとか。

これに対して由紀さおりは「自分のイメージの中に私をあてはめたいんだ」と感じ、何を言われようと気に留めることがなかったのだそうです。

由紀さおりは歌手としてブレイクしたあと、当時の人気番組「8時だョ！全員集合」に出演。このときも旦那の大森昭男は激怒したようで、「あのコントは歌い手がやらなきゃいけないことなのか」と言われたのだそうです。このときも彼女は「この人は自分の思い通りの歌手にしたいんだな」と感じたようで、彼の言うことは一切聞かなかったのだとか。

由紀さおりはそんな人気絶頂のときに大森昭男から「子供欲しい」とお願いされます。ですが、彼女は「せっかくもらったチャンスを無駄にしたくない」という思いから「もう少し待ってほしい」と返事をします。

これが2人の間に決定的な亀裂を生むことになり、夫婦関係は完全に冷え切ってしまいました。

由紀さおりは大森昭男と結婚したあと、一度だけ泥棒に入られたことがあったようで、このときは婚約指輪としてもらったダイヤの指輪が盗まれてしまったのだとか。

これを知った彼女は大森昭男との関係について「縁が薄いのかしら」と感じてしまったのだそうです。

由紀さおりは大森昭男と別居して7年後に離婚が成立していますが、これについては「なかなかサインしてくれなかった」と語っていて、大森昭男は長年離婚を拒否していたのだそうです。

ただ、由紀さおりの離婚の意思は固かったため、最終的に離婚となりました。

由紀さおりと大森昭男は離婚後に一度だけ再会したことがあったようです。このとき由紀さおりは韓国歌手のライブに脚を運び、そこで偶然にも大森昭男を発見。

彼女はそっと彼の隣へ行き、「お元気ですか」と声をかけたのだとか。その後は一緒にライブを見たようで、

由紀さおりの元旦那である大森昭男は2018年に死去していて、その際、彼の弟から追悼文を集めた本が送られてきたようで、それを見た彼女は弟へ電話を。

そこで彼女は離婚について「苦労をかけた」と話、自身の歌手生活については「彼の教えが生きてる」と弟へ感謝の言葉を贈ったのだそうです。

由紀さおりは離婚後に子宮筋腫と子宮内膜症を併発。当初はホルモン治療を行っていましたが、声が変わってしまうことや自分を支えてくれた母親を悲しませたくないという思いから手術を決断。

41歳のときに子宮全摘出の手術を受け、子供が産めない体になってしまいました。

由紀さおりは子宮全摘出の手術を受けたあと、アメリカで活動している実業家の柴冨哲也という男性と出会います。この男性は「ジェネシスピュアジャパン」というインターネット会社を経営していた人物で、実業家としては有名なんだそうです。

その後、2人は自然と交際に発展し、彼女は再婚を視野に入れるようになりました。

由紀さおりは柴冨哲也と交際をはじめてから自身の芸能活動を辞め、渡米して再婚しようと考えていたようで、結婚を前向きに捉えていたのだそうです。

柴冨哲也はアメリカを拠点に活動していたこともあり、彼女はそれについていくという決断がしたかったのだとか。

由紀さおりは柴冨哲也との再婚を望んでいましたが、これに母親は猛反対。彼女の母親はデビュー直後から長年彼女の芸能活動をサポートしていた人物で、彼女が芸能界を引退して渡米することに強い抵抗があったのだそうです。

その結果、彼女は母親の反対を受け入れる形で渡米と芸能界引退を諦め、再び日本での活動を行うようになりました。

由紀さおりは1999年に母親が死去していて、これ以降彼女は柴冨哲也と事実婚という形になり、夫婦同然の生活を送ることに。ただ、事実婚と言っても由紀さおりは日本を離れておらず、柴冨哲也がアメリカと日本を行き来する生活をしていたのだそうです。

由紀さおりと柴冨哲也は母親の死後、事実婚という関係になっていましたが、再婚はしておらず、互いに結婚の意思はなかったようです。なぜ反対する者がいなくなったあとも結婚しなかったのかはわかりませんが、もしかすると彼女の母親に対する想いの強さがそうさせたのかもしれません。

由紀さおりは先ほども触れましたが、過去に子宮の全摘出を行っているため、事実婚だった柴冨哲也との間に子供は生まれていません。また、子宮の全摘出は2人の交際の前の出来事であり、柴冨哲也もそのことは了承の上で交際していたのだと思われます。

由紀さおりと柴冨哲也は1999年から事実婚関係を続けていましたが、2006年に離婚（破局）しています。2人の結婚生活は7年ほどに及びましたが、最後まで籍を入れることなく破局となりました。