伊藤耕（THE FOOLS）はその死因がハッキリしておらず、そのことに彼の嫁は強い違和感を感じていたのだとか。その後、周りから「解剖して死因を追求したほうがいい」と勧められ、解剖を決意。独自に真相追及を行っていたのだそうです。

伊藤耕（THE FOOLS）の本当の死因は「絞扼性イレウス（腸閉塞）による出血性ショック」。これは嫁が解剖をしてもらい、その後に判明したものとなっていて、当初に教えられていた死因とはまったく異なるものでした。

彼女はこの事実を受け、彼がどのようにして亡くなったのかも調査を行い、真相を追及しました。

伊藤耕（THE FOOLS）は死因の食い違いから嫁が真相追及を行い、その後に死去前に体調の異変を訴えていたことが判明します。伊藤耕（THE FOOLS）は死去の2日前に腹痛を訴え、嘔吐を繰り返し、病院へ搬送されるも触診と痛み止めだけで刑務所へと戻されます。

その翌日には痛みで座ることができず転倒。刑務所内の診療所で検査を受けたところ、腹部に水がたまっていることがわかり、血圧もかなり低下していたのだそうです。

伊藤耕（THE FOOLS）は死去前に体調不良を訴え、亡くなる前日の深夜には症状が悪化して再び病院へ搬送されています。ですが、このときにはすでに心肺停止状態だったようで、17日未明に搬送先の病院で亡くなってしまいました。ちなみにこれまでは健康状態は良好だったのだそうです。

伊藤耕（THE FOOLS）は体調不良を訴えたあと、簡単な対応しかしてもらえずに亡くなってしまいましたが、すぐに対応していれば助かった可能性もあるのだそうです。

これに対して嫁は「許せない」と国を相手取って裁判を行うことにし、真相を追及しました。

伊藤耕（THE FOOLS）の嫁は彼の死後、そのずさんな対応から国を相手取った裁判を行い、国が遺族に4300万円の賠償金を支払うという形で和解が成立しました。この内容に嫁や遺族側は「金額を見れば国側が全面的に責任を認めたことを示している」と評価はしているものの、国の過失の有無や謝罪は盛り込まれなかったのだそうです。

伊藤耕（THE FOOLS）の死去後、彼の葬儀は速やかに行われ、2017年10月23日に通夜が行われ、翌日に告別式が東京の「平安祭典 高円寺会館」にて執り行われました。

喪主は嫁の伊藤満寿子が務め、多くの関係者が集まり、彼を偲びました。

伊藤耕の死去後、「THE FOOLS」は2023年1月にドキュメンタリー映画「THE FOOLS 愚か者たちの歌」を公開。これは約10年に渡って彼らに密着した内容になっていて、多くのファンや関係者たちから絶賛する声が挙がっています。