しかし出会ってから坂本龍一さんが亡くなるまでの35年間を側で支えてきた空里香さんは、誰もが認める内縁の妻で、ニューヨークタイムズにも『妻でマネジャー』と掲載されており、事実上の夫婦として生活してきたことは間違いないようです。

坂本龍一さんと不倫の末にパートナーとなった空里香さんは、まだ不倫関係だった1991年に子供を出産しています。

1991年にニューヨークで生まれ日本で育った空音央さんは、コネチカット州ウェズリアン大学で映画と哲学を専攻し、現在はニューヨークと東京をベースにフリーランスの映像作家、アーティスト、そして翻訳家として活動しており、2015年に撮影したアイヌ民族を撮ったドキュメンタリー『Ainu Neno An Ainu』は、2017年に東京のイタリア文化会館・2018年には東京G/P Galleryで展示され、2022年の恵比寿映像祭にも参加しています。

さらに2020年の監督短編作品『The Chicken』がロカルノ国際映画祭で世界初上映された空音央さんは、業界紙Varietyやフランスの映画批評誌にも紹介され、Filmmaker Magazineの『25 New Faces of Independent Film』の1人にも選出されるなど、将来を有望視されています。

そんな空音央さんは2024年の完成を目指すGinza Sony Parkに向けた新たな活動として現在オープンしている『Sony Park Mini』にも参加しており、メディアにも大きく取り上げられています。

こうして息子に撮影してもらった坂本龍一さんはインタビューで、照れくさい反面、リラックスして撮影できたことを明かしています。

1987年に出会ってから35年以上も坂本龍一さんと共に過ごした空里香さん。ここでは空里香さんの現在についてご照会します。