豊川誕は両親に捨てられ、早くから養護施設で育っていますが、当時の養護施設の先輩から性被害を受けたことがあったのだとか。そのときの先輩は中学生だったようで、いきなり目の前でパンツを脱ぎ、「くわえろ」と言ってきたのだそうです。

このときの彼はまだ小学校低学年だったようで、わけもわからないまま性被害を受けたのだそうです。

豊川誕は中学を卒業したあとは15歳で里親のもとを家出していて、これ以降は大阪で暮らしています。このとき彼はある男性から声をかけられ、とある場所に連れて行かれます。

その場所はなんと「ゲイバー」。当時の彼は女の子ようにかわいい見た目をしていたため、そのままゲイバーで働くことになったのだそうです。

豊川誕はゲイバーで働いていたところ、ジャニーズ事務所マネージャーという男性から声をかけられます。このときは「絶対スターになるから」と言われ、そのままジャニーズ事務所に連れていかれたのだそうです。なぜゲイバーにスカウトがいたのかはわかりませんが、もしかすると男が好きな男性に声をかけるためだったのかもしれません。

豊川誕はジャニー喜多川からの性被害を告発していますが、その一方で「恨んでいない」と語っていて、むしろ自分を育ててデビューさせてくれたことに感謝すらしているのだとか。

彼自身もなぜジャニー喜多川に恨みを抱いていないかは不思議なようで、どこまで行っても感謝しかないのだそうです。

豊川誕にとってジャニー喜多川はまるで「母親のような存在」だったようで、当時は姉のメリー喜多川が「父親のような存在」だったことも明かしています。メリー喜多川はいつも合宿所のメンバーには厳しかったようで、そんな彼らをいつも優しく慰めてくれるのがジャニー喜多川だったのだそうです。

豊川誕という芸名はジャニー喜多川の姉であるメリー喜多川が名付けたようで、当時事務所近くにあった「豊川稲荷」から「豊川」を取り、アニメ「あしたのジョー」から同じ養護施設育ちの主人公である矢吹丈から「ジョー」を取ったのだそうです。

豊川誕はデビューから2年後の1977年にジャニーズ事務所を退所していますが、ジャニー喜多川とメリー喜多川はその後も気にかけてくれていたようで、救われた部分はとても大きいのだそうです。

そのこともあってか彼は1979年にジャニーズ事務所に復帰していて、その1年後に再び事務所を退所しています。

豊川誕は過去に覚せい剤で何度か逮捕を経験していますが、その出所後にもジャニー喜多川とメリー喜多川は気にかけてくれていたようで、息子の誕生日パーティーの資金をくれたこともあったのだとか。

こうしたことから豊川誕はジャニー喜多川に対して「頭があがらない」と語っていて、退所後も可愛がってくれたことに感謝しかないのだそうです。

ジャニー喜多川は2019年に死去していますが、その後に催された「お別れ会」には元ジャニーズのメンバーらと参列したことがわかっています。このときは過去のジャニーズメンバーと写真も撮っていて、当時を懐かしんでいたのだそうです。