坂井泉水が自殺と噂されているのは彼女ががんで闘病生活を余儀なくされていたからだとされていて、子宮頸がんのあとに肺への転移が見つかるなど、肉体的にも精神的にもかなり辛かったのは間違いありません。

また、当時は週刊誌が「親族だけに余命2ヶ月と伝えられていた」と報じていて、そうしたことががんを悲観する要因になったのではと考えられています。

坂井泉水は肺への転移が見られたあと、抗がん剤治療を受けていましたが、このとき「怖い」と語っていたことがわかっています。彼女は抗がん剤治療を受ける中で不安や恐怖に襲われていたようで、精神的にかなりきつかったのではないかと思われます。

坂井泉水は過去に週刊誌から精神科に通っていたことを報じられていて、その原因になったのは彼女が長年お世話になっていたレコード会社「ビーイング」の社長との関係なんだそうです。

2人は以前は恋人のような関係だったと報じられていて、その関係が破局を迎えたことで精神科に通うようになったのだとか。さらにそんな矢先に子宮系の病気が発覚し、精神的にボロボロだったのだとか。

ちなみに当時は精神科で処方された薬を飲んでいたせいか「頭がぼうっとする」と語っていたようです。

坂井泉水は転落事故とされていますが、不自然な点が多く、事故というのはあり得ないという見方もあるようです。彼女が転落したとされる場所は手すりが1.2メートルの高さまであり、わざと乗り越えないかぎり落ちるとは考えられないのだとか。

また、所属事務所は「足を滑らせて」と説明されていますが、足を滑らせたからといって手すりを乗り越えられるとは考えにくいと言われています。

坂井泉水が亡くなったとき、彼女の所属事務所は「足を滑らせた」と説明していて、彼女の死去はあくまで事故だったと主張しています。所属事務所が死去について嘘を言うとは考えづらく、現場の状況からも事故であった可能性がもっとも高いと思われます。

坂井泉水の死去について警察は当時事故と自殺の両方から調べていて、自殺の可能性もあるとしたうえで「3メートルの高さは自殺で飛び降りる高さではない」と事故である可能性が強いことを明かしています。

たしかに3メートルという高さでは飛び降りたとしてもケガで終わる可能性も高く、自殺をするのであればもっと高いところから飛び降りたのではないかと思われます。

坂井泉水の死去については自殺の兆候も見られておらず、それゆえに転落事故である可能性のほうが高いとされています。自殺であれば遺書が見つかりそうですが、そういったものは見つかっておらず、身辺整理などもしていないため、やはり事故の可能性が高いのだとか。

また、当時は病室にパジャマが脱ぎ捨てられていたようで、普段と同じように外出しようとしていただけなのではないかと思われます。

坂井泉水の葬儀については東京都町田市の斎場にて執り行われ、家族などの近親者のみで営まれました。そのため、基本的に直接的なお別れは家族しかできておらず、その後に関係者向けの音楽葬と一般向けの音楽葬が執り行われています。

坂井泉水の命日は「2007年5月27日」です。発見されたのは「5月26日午前5時40分ごろ」とされていて、その後は治療や蘇生が行われ、「5月27日午後3時10分」に死去しました。

坂井泉水の戒名は「澄響幸輝信女（ちょうきょうこうきしんにょ）」。ですが、その後に位上げされ、「麗唱院澄響幸輝大姉（れいしょういんちょうきょうこうきだいし）」となっています。

坂井泉水は葬儀が終わったあと、関係者向けの音楽葬が行われていて、このときは数多くの著名人が集まり、それぞれにコメントを発表しています。

生前から親交が深かった大黒摩季や織田哲郎をはじめ、音楽界からは森友嵐士、浅岡雄也、B'zの松本孝弘・稲葉浩志、倉木麻衣などが集まり、なんと読売巨人軍終身名誉監督の長嶋茂雄も追悼コメントを寄せていました。

坂井泉水の音楽葬は関係者向けだけでなく、一般向けも執り行われていて、このときはなんと4万100人が参列したことでも話題になりました。さらにその後は大阪でも献花台が設置され、合計で5万人が彼女とのお別れを惜しみました。

ちなみに一般向けの音楽葬で集まった弔問客の数はhideや美空ひばり、忌野清志郎に次いで4番目に多い人数なんだそうです。

坂井泉水は2023年6月現在すでに死去から16年が経過していますが、未だに彼女の命日には多くのファンがSNSで彼女への言葉を綴っています。

そこには彼女への感謝の言葉などが多く、現在も多くの人から彼女の曲が愛されていることが伺えます。