堀江しのぶは卵巣の摘出手術後、医師の勧めで故郷・愛知県へ戻り、中京病院へ転院しました。

芸能活動で多忙な日々を送っていた堀江しのぶは地元で5年ぶりに親子水入らずの時間を過ごし、両親はこの時間が少しでも続くことを祈っていたといいます。

しかし容体が悪化して高熱と倦怠感に襲われ再び入院となり、母親は病院に泊まり込みで看病しながらも本人に病気が気付かれないよう明るく振る舞っていたとのことでした。

ここまでくると堀江しのぶ本人も「全然退院できないし、違う病気じゃないよね？」と疑うように。
そこで所属事務所の社長は不安を取り除くため、病室に記者を招き入れて「堀江しのぶ 卵巣喪失 急減ダイエットの恐怖」という記事を書かせ、これを見た堀江しのぶは改めて自分が卵巣嚢腫だと信じたといいます。

闘病生活の中、堀江しのぶは絵を描くことを趣味にしていました。
母親が絵を描く理由を尋ねたところ、「仕事に復帰したら、入院中何をしていたのか聞かれるから、この絵を見せるの」と明るく答えたといいます。

闘病生活中も仕事復帰を願い、復帰した後のことも考えて入院生活を送っていた堀江しのぶ。
彼女が描いた絵は、彼女の死後も家族が大切に保管しているとのことでした。

1988年9月13日、地元の病院で家族に支えられて闘病生活を送っていた堀江しのぶは、愛する家族や所属事務所社長に見守られながら生涯に幕を閉じました。

最期の瞬間まで芸能活動復帰を強く望んでいたようで、生涯最期の言葉は「私、仕事がしたい…」だったといいます。

堀江しのぶの最期の言葉を聞いた社長は「仕事はたくさんあるからな。仕事、しような…」と優しく声をかけましたが、堀江しのぶがそれに返事をすることはなかったといいます。

堀江しのぶの死後、社長は両親から非難されることも覚悟の上でしたが、両親は「長い間、ありがとうございました」と深々と頭を下げて感謝の言葉を伝えました。

また、芸能界で堀江しのぶのことを可愛がっていた漫才師・横山やすしから両親のもとへ電話が入り、「どうか気を落とさんようにしてください」と優しく語りかけてくれたというエピソードも残されています。

堀江しのぶがスキルス胃がんにより死去する前の、痩せた姿がこちらです。

ダイエットに成功したと思っていたのは胃がんの影響で、がん細胞の働きにより食欲低下・筋肉や脂肪の燃焼が起き、急激に痩せてしまったのだと思われます。

堀江しのぶの葬儀は、地元・愛知県の西枇杷島町（現・清須市）で行われました。

しかし詳細は公表されておらず、葬儀の様子がわかるネットニュースも残されていません。

墓は地元・西枇杷島町から離れた場所にあるようですが、墓の場所は公表されていませんでした。

堀江しのぶの死因：スキルス胃がんについてお届けしました。
多くの人に愛された堀江しのぶのご冥福を祈ります。