中村耕一が懲役2年・執行猶予4年の判決を受けたことで、JAYWALKの所属事務所社長である知久悟司（リーダーでギタリストの知久光康の実兄）がマスコミの取材に応じ、今後のJAYWALKについて説明しました。

所属事務所社長の知久悟司は「（JAYWALK）は解散はしません」と宣言。
中村耕一の脱退が決まってからは公式サイトを通じて「今後、それぞれが別々の道を歩むことになります」と説明しました。

中村耕一は執行猶予判決を受けたものの、懲役2年の判決について重く受け止め、最低でも懲役期間である2年間は音楽活動をしないことを明言しました。

謝罪会見でも「1年や2年で戻れるとは思っていません。長い時間がかかると思います。でもどんなに時間がかかっても、将来はJAYWALKとして堂々と歌いたい。大切な家族のためにもきちんと罪を償い、また皆さんの前に出てきたいと思います」と話していました。

判決後は専門家のカウンセリングを受けながら薬物依存脱却を目指し、内縁の妻でタレントの矢野きよ実と暮らしながら更生生活を送り、息子の弁当を手作りするなど家族のために時間を使うようになりました。

そして判決から2年後の2013年に音楽活動を再開し、現在も精力的にライブ活動を行うミュージシャンとして活躍を続けています。

現在も音楽活動を行なっている中村耕一ですが、2024年には自身初の演技作品となる映画「はじまりの日」が公開され、俳優業という新たな分野にも挑戦しました。

映画「はじまりの日」は、伝説のロックスターの再生と若き歌姫の誕生を描いた音楽ファンタジー作品です。

中村耕一はかつて伝説のロックシンガーとして一世を風靡するも、ある事件をきっかけに音楽をやめてビルの清掃会社で働く「男」役を演じました。

この作品のオファーが来た際、中村耕一は「演技ができない」と何度も断りましたが、監督は「セリフなくしました。カメラの前で素でいてください。演技は絶対しないでください」と中村耕一の出演を熱望し、その思いに応えて出演を決意したといいます。

「僕にとっては歌がすべて」と語る中村耕一の初主演映画であり、諦めないことの尊さを感じられる美しく繊細なミュージカル映画に仕上がっているので、気になった方はぜひチェックしてみてくださいね。

2024年1月20日、中村耕一が13年ぶりにJAYWALKのメンバーとステージに立つ一夜限りのライブ「JAYWALK ONE NIGHT STAND LIVE」が開催されました。

2011年にボーカルの中村耕一が脱退した後、JAYWALKは新たにボーカルの馬渕英将、ドラムスの青木桃子を新メンバーとして迎え、同年8月8日にバンド名を「THE JAYWALK」に改名しました。

2015年にボーカルの馬渕英将が声帯閉鎖不全となり活動休止、2016年に馬渕英将、浅川昌輝、青木桃子が脱退という紆余曲折を経て、現在は知久光康、杉田裕、中内助六、田切純一の4人組バンドとして活動しています。

そんなJAYWALKに、一夜限りではあるものの中村耕一が復活し、日本橋三井ホールでライブが開催されました。

チケットは即完売のプレミアチケットとなり、往年のファンからも好評を得たことで、アンコール公演となる「JAYWALK ONCE MORE THAT NIGHT」の開催が決定されました。

一夜限りの予定だったライブが好評を得たことで決定した「JAYWALK ONCE MORE THAT NIGHT」は、2024年7月から10月にかけて東名阪を回るライブツアーです。

2024年7月28日に大阪・Zepp Namba(OSAKA)からスタートし、9月15日に東京・ヒューリックホール東京、そして10月4日に愛知・名古屋ダイアモンドホールでの開催です。

自身の逮捕により共に音楽活動をすることができなくなったかつての仲間たちと13年ぶりにステージに立つライブとあって、中村耕一は「特別な思いを胸にステージに立った」と言葉にしました。

JAYWALKの代表曲である「何も言えなくて…夏」も披露され、往年のファンによる大歓声と拍手で包まれたステージは、中村耕一にとっても、JAYWALKのメンバーにとっても、そしてファンにとっても特別な日となりました。

今後中村耕一がJAYWALKとして活動するのか、それとも今回限りの特別出演なのかはまだわかりませんが、これからもこうしてJAYWALKが揃ってステージに立つ姿を見続けていきたいですね。

元JAYWALK・中村耕一の経歴と現在をお届けしました。
逮捕により袂を分つことになったJAYWALKが再結集した今、今後のバンド活動の行方にも注目が集まります。