Awichの父親・浦崎直行さんは、沖縄戦経験者です。
真珠湾攻撃の翌日、南洋諸島のパラオで誕生しました。

夜間の空襲に備えて灯火管制が行われながらも、沖縄芝居の劇団一家が舞台の幕で光を遮ってくれた中で生まれたという、出生から壮絶なエピソードを持つ父親です。

2歳の時に沖縄に戻り、大人になってからは高校で生活指導の教師として働いていたと明かされています。

父親が45歳の時にAwichが生まれましたが、父親は娘を厳しく育てたといいます。
AwichがSPEEDやDA PUMPに影響されて沖縄アクターズスクールに入学したいと言った時も、父親の猛反対により入ることができなかったと明かしていました。

Awichの旦那は事件に巻き込まれて銃に撃たれ亡くなりましたが、旦那と死別したAwichに対し父親は「ウチナーンチュ（沖縄人）は全員そうだからな。戦争で大事な家族を失ったんだ。お前一人だけじゃない」と声をかけたそうです。

Awichはこの言葉で“厳しい時代を生き抜いた沖縄の先人たちと同じ力が自分にもある”と信じ、音楽活動を再開する原動力になったとのことでした。

Awichの母親・浦崎米子さんは、38歳の時にAwichを出産しました。

母親は戦後の沖縄で起きた米軍機墜落事故「宮森小学校米軍ジェット機墜落事故」を経験しています。
この事故は1959年に現在のうるま市上空を飛行中だった米軍の戦闘機が操縦不能となり、機体が小学校に突っ込んだことで死者18人・重軽傷者210人を出す大惨事となった事故です。

母親は当時この小学校の4年生で、目の前で生徒が怪我をしている様子を見たのだといいます。

Awichを出産してからは料理上手な母親として家族を支え、Awichがプロデュースしたレストラン「Cafe Cipher 彩場サイファー」を切り盛りしていました。

Awichに兄弟がいるという情報はありません。

一人っ子として両親の愛情を一身に受けて育ったのではないかと考えられます。

Awichの本名と国籍、芸名の理由、実家や家族についてお届けしました。
女性ラッパーとしても実業家としても強く生きるAwich。
今後もその生き様に注目していきたいですね。