谷村新司さんは、日本を代表するシンガーソングライターとして活躍していました。
フォークグループ「アリス」のメンバーでリーダーも務めていました。

谷村さんの母は長唄の三味線をされており、姉は6歳から地唱・舞をずっと続けていましたが、谷村さんは音楽に興味はなかったようです。
しかし、小林旭さんのギターを弾いている姿を観たことと「女性にもてたい」という気持ちでギターの練習を始め後にバンド活動を開始しました。

高校在学中にフォーク・グループ「ロック・キャンディーズ」を結成すると1968年にシングル「どこかに幸せが」でデビューを果たしています。

1971年に谷村新司さんと堀内孝雄さんの2名で「アリス」を結成し翌年にデビューしました。
そして、同年に矢沢透さんが合流し2ギター＆ボーカル、1パーカッションという特異な編成になりました。

しかし、デビューしてすぐは特にヒットもなく地道にライブ活動を行っていると1975年に「今はもうだれも」がヒットし、その後「冬の稲妻」、「涙の誓い」、「ジョニーの子守唄」、「チャンピオン」などヒットを連発し一躍トップアーティストの仲間入りを果たしました。

また、1982年にソロ活動を開始しました。毎年のコンサート・ツアーの他にもさだまさしさん、北島三郎さん、郷ひろみさんらとのジョイント・コンサート、ディナーショー等も行っていました。
ソロとして紅白歌合戦に16回出場し1度大トリを務めたこともあります。

1987年にアリスとしての活動を再開しています。

谷村新司さんは1948年12月11日生まれで、2022年に74歳を迎えました。
アリスのメンバーの堀内孝雄さんと矢沢透さんは1949年生まれです。(谷村さんと矢沢さんは同じ学年)

メンバー3人とも70歳を超えても現役で活躍されていました。

谷村新司さんは、アリスの活動を再開してから精力的に活動されていました。
2019年にはアリスのメンバーが全員70歳を超える年ということで「70歳の限りなき挑戦」と銘打ち全国ツアーを行い2020年にツアーを完走させました。

2021年には、70代の自分が新たなデジタルメディアを始めることにより、同世代の人たちに「一緒に学びながら、挑戦を続けましょう」と呼びかけたいとの思いから、動画サブスクリプションサービス「タニテレ」をスタートさせています。

この「タニテレ」については、「コンサートが中止や延期となり人と人が逢う事が叶わない中で、大切なものは何かを考えた時、あらためてその原点に立ち戻りました。コンサートのチケットを握りしめて待ってくれている人たちに、今、自分ができることは何だろうと考えた結果」だと語っていました。

また、ソロ活動にも力を入れコンサートツアーなどを行っていました。

谷村さんが痩せすぎで病気ではなないのかとネット上で心配する声が多数聞かれていました。

24時間テレビの最後に毎回「サライ」を歌うことになっているのはご存知だと思います。
2016年の24時間テレビでは、谷村さんがかなり痩せており、一緒に歌っていた加山さんの声はちゃんと聴こえていたのに対して谷村さんの声があまり聞こえてきませんでした。