ビリーアイリッシュさんは、2016年にシングル「Ocean　Eyes」でデビューしました。

その後もシングルやアルバムをリリースし、「when the party’s over」「bury a friend」ではアメリカでトップ15になりました。また、「bad guy」ではアメリカ・オーストラリア・カナダで1位を獲得し批評家たちからも絶賛されるほどの人気ぶりです。

日本でも、ドラマ「シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う。」のエンディングで「bad guy」が起用されました。

今まで噂があっても公言しなかった理由について「別にかあったことではない。私がこれまで何も言わなかったのは、それに自分を定義されたくなかったから」と話しています。

さらに、トゥレット症候群だと公表したことに関して「私のファンの多くもこれを抱えていると知って、公言することに抵抗がなんとなく薄れた」と語っています。

また、トゥレット症候群だけではなく「夜驚症」「抑うつ」「共感覚」「聴覚情報処理障害」などの精神障害も発症していることも公にしています。

チックの症状で「運動チック」「音声チック」があります。

「運動チック」は、まばたきや顔をしかめるなどの顔面の動きが早い・首を振る・体をゆする・ねじる・口の中を噛むなどの動作を頻繁に行います。

「音声チック」は、咳払い・汚言症・うなり声・溜息などがあり、特に汚言症は卑猥な言葉を発してしまうため社会的に受け入れてもらえないことが多いです。そのため自己評価が低下し抑うつになることもあります。

軽度を含めるとチックはありふれていると考えられているようです。男児は女児よりも約3～4倍も多いそうです。

さらに、トゥレット症候群は「ADHD」「脅迫障害」「学習障害」「自閉症」を合併することもあるそうです。

以前は、トゥレット症候群の原因として親の養育など言われていましたが現在はこの説が否定されており、原因は確定していません。

ビリーアイリッシュさんは、音楽業界関係者の間で「ポップ界の神童」と呼ばれていました。
その理由として以下のことが考えられます。

2018年　iHeartRadio Much Music Video Awards　Fan Fave New Artist
　　　　(ファンが最も好きな新人アーティスト）ノミネート
2019年　Nickelodeon Kids’ Choice Awards　Favorite Breakout 　Artist　受賞
2019年　Pollstar Awards　Best New Headlinerノミネート
2020年　第62回グラミー賞　Album of the Year（最優秀アルバム賞）
　　　　受賞
　　　　第62回グラミー賞　Best Pop Vocal Album
　　　　　　　　　　（最優秀ポップ・ヴォーカル・アルバム賞）受賞
　　　　第62回グラミー賞　Record of the Year
　　　　　　　　　　（最優秀レコード賞）受賞
　　　　第62回グラミー賞　Song of the Year（最優秀楽曲賞）受賞
　　　　第62回グラミー賞　Best Pop Solo Performance
　　　　　　（最優秀ポップ・ソロ・パフォーマンス賞）ノミネートなど

1981年クリストファー・クロスさん以来39年ぶりに主要4部門同時受賞は史上2人目の快挙で、さらに史上最年少での主要4部門を独占しました。

そして、公にもしているとおりビリーアイリッシュさんには聴覚情報処理障害があります。そのため通常の学校に通学するというスタイルではなく、ホームスクールという教育を受けています。

1度も学校に通ったことがないからこそ、みんなと一緒のスタイルに捕らわれず個性的で独創性のあるビリーアイリッシュさんが育ったのかもしてませんね。

8歳のころに「ロサンゼルス児童合唱団」に所属し声楽やクラシック音楽など学んでいます。音楽が大好きな父親の影響からか、ビートルズや、グリーン・デイ、アヴリル・ラヴィーン、ジャスティン・ビーバーなど様々なジャンルの音楽を聴いて育ち、作曲や演奏・プロデュースをしていた兄のように11歳のころから自身も作曲を始めています。

このように幼少のころより音楽を学んだり触れる機会が多かったことが、天才を呼ばれる基礎を作ったのかもしれませんね。