特に最近では、“美魔女ヴァイオリニスト”として話題になり、テレビなどで見掛ける機会が多くなっている川井郁子さんですが、実は、ヴァイオリニストとしてだけでなく、作曲家や芸術大学の教授、さらに女優としても活躍してきました。

一方、高嶋ちさ子さんと言えば、本業である音楽活動はもちろんですが、アーティストらしからぬ歯に衣着せぬ毒舌と、超短気な“キレ”キャラが人気を呼び、バラエティ番組などで顕著な活躍を魅せています。

しかし、2人の本業はあくまでヴァイオリン奏者なんですよね。

実際、川井郁子さんと高嶋ちさ子さんが、メディアに登場する際には、ともに“日本を代表する美人ヴァイオリニスト”的な肩書きで紹介されています。

では、そんな川井郁子さんと高嶋ちさ子さんのヴァイオリンの実力はどちらが上なのでしょうか？

そこで今回、川井郁子さんと高嶋ちさ子さんのヴァイオリニストとしての実力について、その経歴やネット上の意見を参考にしつつ、比較してみたいと思います。

6歳からヴァイオリンを始めた川井郁子さんは、地元高松市にある小学校から中学校、そして、高松第一高等学校音楽科を卒業後に上京し、東京芸術大学に進学、さらに同大学院を修了しています。

そもそもクラシック音楽は、楽譜通りに演奏することで作曲家の意図を忠実に表現することに重きが置かれる分野だと言われています。

しかし、川井郁子さんは東京芸術大学時代から、同じ曲をみんなが同じように弾くことに疑問を感じるようになっており、もっと自分らしさを出したいという思いに駆られていたそうです。

そんな中、あるピアニストから勧められて、アルゼンチン出身の作曲家でバンドネオン奏者のアストル・ピアソラの曲を聴くことに…。

アストル・ピアソラは、タンゴをベースにジャズやクラシックの要素を積極的に取り入れた人物で、“タンゴの革命児”とも呼ばれていました。

そんなジャンルを超えたアストル・ピアソラの音楽に触れた川井郁子さんは、知らず知らずのうちに枠に囚われていたのは、実は自分自身だったことに初めて気付いたそうです。

そんなアストル・ピアソラのように自分の音楽を表現したいと思っていた矢先、日本でのデビューの話があり、全てを任される形で制作したのが…2000年にリリースしたデビュー・アルバム「The Red Violin」でした。

そんな川井郁子さんは、2001年4月より大阪芸術大学芸術学部音楽科で指導を始めると、2005年からは同大の教授に就任。

その後も、ワルシャワ国立フィルハーモニー管弦楽団やニューヨーク・シンフォニックアンサンブル、NHK交響楽団、新日本フィルハーモニー交響楽団など、国内外の様々なオーケストラと共演・レコーディングを行ってきました。

そして2008年10月4日には、ニューヨーク・カーネギーホールで、アメリカデビューを果たしています。