名前：桜井 和寿（さくらい かずとし）
生年月日：1970年3月8日
出身地：東京都練馬区
身長：172cm

人気バンド「Mr.Children」のメンバーで、ボーカル・ギター、ほぼ全ての楽曲の作詞作曲を担当している桜井和寿。

桜井和寿は高校時代にMr.Childrenの前身となるバンドBeatnikを結成して音楽活動を開始し、1992年にMr.Childrenとしてアルバム「EVERYTHING」でメジャーデビューしました。

Mr.Childrenはその後、「名もなき詩」「HANABI」「終わりなき旅」「Sign」「Tomorrow never knows」など数々のヒット曲を生み出し、日本を代表する人気バンドになっています。

ここではそんなMr.Childrenのボーカル・桜井和寿の病気についてまとめました。
桜井和寿が病気を公表した当時の詳細や、病名「小脳梗塞」の症状、桜井和寿の現在の病状、病気を克服した現在の様子をお届けします。

2002年7月22日、桜井和寿に小脳梗塞の疑いがあり、十分な静養が必要のため音楽活動を一時休止することが発表されました。

所属事務所の発表によると、2002年7月21日に桜井和寿の診断結果が出され、「病名として小脳梗塞の疑いがある」「さらなる検査が必要で、十分な静養がおよそ3ヵ月から4ヵ月必要」とのことで、桜井和寿をはじめMr.Childrenはその後予定されていたライブツアーを中止し、半年間音楽活動を休止することが発表されました。

桜井和寿は病気を公表する前、同年7月7日にフジテレビ系音楽番組「HEY!HEY!HEY!」に出演予定でしたが、体調不良により出演をキャンセルしています。

14日にはライブツアーのリハーサルが行われましたが、17日に開催される予定だったツアー初日公演と2日目の公演を直前にキャンセルしていました。

さらに22日に大阪で開催されたライブ「MEET THE WORLD BEAT 2002」への出演も予定されていましたがこちらも出演キャンセルとなり、ファンの間に不安が広がる中での病気の公表でした。

Mr.Childrenはその後、2002年7月より半年間の活動休止を経て、同年12月21日に音楽活動を再開。
一夜限りのライブ「MR.CHILDREN TOUR 2002 DEAR WONDERFUL WORLD IT’S A WONDERFUL WORLD ON DEC 21」を開催し、半年ぶりにファンの前に姿を現しました。

桜井和寿が患った病気「小脳梗塞」とは、脳の血管が詰まって脳細胞が死んでしまう脳梗塞の一種です。

後頭部にある小脳で脳梗塞が起きた場合を「小脳梗塞」と呼び、他の部分で起きた脳梗塞とは症状も異なるものが現れます。

小脳梗塞の症状としては、立つ時や座る時にバランスを崩す、歩く時にふらつく、転ぶといった症状から、手足の動きが悪くなる、めまいや吐き気を起こす、ろれつが回らない、耳鳴りがするなどの症状も引き起こされます。

小脳は手足、眼球、口などの筋肉を動かし、体のバランスを保つなどの働きがあるため、小脳梗塞になるとこれらに支障をきたすことから以上の症状が現れるのです。

桜井和寿は小脳梗塞であることを公表し、自身のコメントを発表しました。

コメントには急遽ライブが中止になってしまったことに対し「大変な思いでチケットを手にし、コンサートを楽しみにしていた人たち、本当に本当にごめんなさい。延期してやれる方法を探したのですがやはり無理そうです。すごく特別な夜にする自身があっただけに、悔しくて仕方ありません」とファンへの謝罪の言葉が綴られました。

続けて「まぁ借りはいつか必ず返します。病院には僕よりもはるかに重いであろう病状の人がいっぱいいます。いろんな人がいて、毎日いろんなことが起きているんだよなぁ、甘えず腐らず大事をとって、またあう日まで」と締めくくられ、必ずステージに帰ってくることを約束しました。

桜井和寿が小脳梗塞を患った2002年はMr.Childrenデビュー10周年の年で、デビュー日に合わせて10thアルバム「IT’S A WONDERFUL WORLD」をリリースし、アルバムを引っさげた全国ツアーが開幕しようとする矢先の出来事でした。

桜井和寿は発症時の様子について、番組収録後に温泉に行く予定だったためペットをペットホテルに預けようと家を出たところ、首に違和感が走ったといいます。

その後、手足の痺れや視界不良が発生して体調が悪くなり、自ら運転して病院にかかりました。

その時にはすでに自分で携帯の番号が押せない状態になっており、検査入院して原因を調べることに。

精密検査の結果、小脳梗塞であることが判明し、ツアーの中止やテレビ出演のキャンセルに至ったというのが発症時の流れです。

治療方法としては手術は行わず、再発防止の投薬、食事制限、激しい運動を避けるといった治療が行われました。

小脳梗塞と診断され半年間の活動休止を余儀なくされた桜井和寿ですが、病気を克服した現在は後遺症もなく元気に音楽活動を続けています。

活動再開後の2002年末に復帰シングルとしてリリースされた「HERO」は大ヒットを記録し、現在も新曲リリースやライブ活動など精力的に音楽活動を行なっています。